自然のリズムとともに　ゆったりと・・・☆

ふつう、予定日まであと1ヶ月となったら、もう

入院準備などはきちんと整っているハズなのでしょうが・・・



私の場合、当初の予定日まであと４日！のギリギリのその日にも、

まだまだ用意が終わっていなかったのでしたから。。。

ほんと、のん気なものですよね。



お産当日、陣痛がはじまってからようやく「それ、準備だ～！！」と、

夫とふたりで、あわてて準備にとりかかったのでした（笑）。



「陣痛と陣痛のあいまには、必ずお休みの時間がある」



そう先生から聞いていたので、突然の陣痛に動揺していた私も、

そうか、陣痛と陣痛のあいまに、用意をすればいいんだ！と、

ちょっと冷静に考えることができました。



入院に必要なもののメモをみながら、ひとつ、陣痛が終わると、

「それーー！！」とばかり、昨日、洗っておいたばかりの洗濯物を

ベランダに取り込みにいったり、自分の部屋へ着替えをとりに

いったり・・・と、超特急で走り回って、用意をしました。



するとまた、次の陣痛が。



陣痛のあいだは何もせず、自分がいちばんラクと

思える姿勢をとって過ごしました。



先生が、「お産には決まった姿勢などないのよ。

自分の好きなように、色々と動いてみて、自分にとって

ラクな姿勢を探すといいですよ。」と言っていたのを思い出し・・・



あるときは、四つんばいに、あるときは、

トイレの便座にすわって・・・陣痛の時間を過ごしました。

同じ四つんばいでも、ちょっとお尻を後ろにひいた姿勢が、

ちょっとラクかしら？？などと、色々に工夫してみながら。

（このときはまだ、すこーしばかり、余裕があったようです。）



先生から、「陣痛が５分おきになったら来てください」と

言われたばかりでしたが、時計をみると（８時半すぎごろ）、

もう５分どころではなく、それより短い間隔で

陣痛が来るようになっていました。



夫もいよいよ！と思ったらしく、「車を用意してくる」

と言って、一旦家を出て行きました。



そのあいだにも、陣痛はどんどん強くなり、夫が帰ってくる

ころには、かなり大きな声をあげながら、トイレでいきんでいました。

「このままいきんでいたら、出ちゃいそう・・・」本気で

そう思いました。（この頃には、このまま家で産んだほうが

いいんじゃないかしら？と思ったぐらいです。）



夫が帰ってくるなり、いそいで荷物を運び、車に乗り込みました。

（おそらく８時５０分ごろ）

（車に乗るまでの短いあいだにも陣痛が来て、マンションの廊下でも、

四つんばいになっていきんでいました。）



車の後部座席にのりこむと、いよいよ本格的に陣痛がやってきて・・・

気づいたら、赤ちゃんの頭がぐいぐいと私の会陰部を、

かなり強い力で押してきていました。



このままズボンをはいてちゃ、赤ちゃんが苦しそう・・・

自分の状況を伝えるため、前で運転していた夫に、

「ズボンを脱がなきゃ、ダメみたい。」と話しかけました。



運転していて後ろの状況がみえない夫は、一瞬「え？？」と言い、

そのあとは、「もうすぐだよ。もうすぐだよ。」を繰り返していましたが、

私は、もう待てない・・・と思い、ズボンをぬぎました。



そして、「もう頭が出てきちゃいそう！」と夫に伝えました。

夫はやはり、「もうすぐだよ。もうすぐだよ」と言いました。



そして、その次に私がうーーん！といきんだ瞬間、

何か大きな動きがありました。



自分の目で確認すると・・・



なんと、赤ちゃんの頭がぽっこり、

私の足の間に出てきちゃっていたのでしたーー！！




（次回へつづく）