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カテゴリ:本のこと
もてあそぶのではなく、 日本語をほんま大切にしてるってわかる文章が好きやねぇ。 『貝がらと海の音』の庄野潤三さんに 通じるものがあるような気がする。 この本とは、全然関係ないけど、、、 新聞かなにかで読んだ、 小学校からの英語教育の是非についての記事(コラム?)では、 その人は、反対との意見を書いてはった。 理由は、論理構成の難しい日本語を身に付けている途中で、 全く論理構成の違う言語を学ぶ必要があるのか?ということ。 海外では、専門書を読むには英語を覚える必要のある国が多いが、 日本では、かなりの難しい事でも日本語で学べる環境にある。 ……って、書いてあって「なるほど。。。」と思ったのを覚えてる。 ……で。 『春になったら莓……』の内容としては、 主に英国でのホストマザー(たぶん、おばあさん) との長年にわたる付き合いや、そこから広がる人間関係を エッセイ?随筆?風に書いてあって、 小説なのか、実話なのかわからんまんまに読んでた。 宮本輝さんの私小説は、実話とかエッセイっていうより、 小説やけど。 これは、たんたんとした庄野潤三さんのんに近い感覚。 言葉(日本語)を大事に書いてる文章で、読んでて気持ちがいい。 また、ゆっくり読み返す時のくる本やと思う。 梨木香歩さんの本は、 一つ一つ全部がええねんんけど、 他の小説とは、全く違って #エッセイやから、小説と違って当たり前やけど。。。 なんとなく、この作者の原点が見られる気がする本でした。 ……やっぱりちょっと、うるっときたけどねぇ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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