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テーマ:DVD映画鑑賞(13622)
カテゴリ:ドイツ・ヨーロッパ映画
殆ど毎日お邪魔しているracquoさんお勧めの作品
5X2 2人の5つの分かれ路を鑑賞。 2人の5つの分かれ路 2004年 フランス 監督フランソワ・オゾン あらすじ ↓ 離婚の話し合いを終えたマリオンとジル。 ホテルの一室で、2人の間に愛情は残っているのか 確認しようとするかに思える2人・・ そして時間は遡り、2人のたどった4つの風景へと・・・ 感想 かなりネタバレあり ↓ フランス映画なので、性描写などはリアル。 しかし、2人の心理を描くためには必要な演出かな。 5つの風景とは・・・ 離婚時とホテルでの出来事⇒ ジルの兄とその彼氏を交えたパーティとその日⇒ マリオン出産の日⇒結婚式の日⇒2人の出会い この風景が現在から逆回し的に遡っていく。 どうして離婚に至ったのか?2人の間に何がおこったのか? などと、考えながら見てしまうと、ややつらい。 はっきりと、決定的な二人のズレは描かれていないので。 あえて、女性の立場から言わせてもらえば、 一つの新しい命を産み出すという、 かなりハードな状況の時に そばに居てくれなかったジルに対しては、 絶対にしこりは残るでしょう。 まして、子どもが未熟児で心配で眠れないだろうで ある母親にとってはなお更。 すくすくと育つ子どもを見ていると、安堵と共に その時の苦い記憶が思い出されるのは自然なこと。 物語の中でマリオンの母親が、マリオンの父親が 病室に入ってきてそうそう、嘆く。 父親は、自分がマリオンを産んだ時、浮気していて いなかった・・・そして2人は喧嘩に・・ ほら、やっぱり!!産後間もなく疲れきっている マリオンがかなり気の毒だったが、娘を思いやる 気持ちよりも、恨みの方が強いんです。 しかし、この2人は歳を重ねても続いているので それはそれで・・良いのだろう。 一番必要な時に、傍らに居てくれなかったジルに対して 積もっていった価値観のズレが、結局2人の幸せを 長続きさせなかった・・・という事なのかな? ラストが2人の出会った頃のシーンで終わる。 遠く、海に浮かぶ二人の頭が、いつか、くっつくのかな? などと、感慨深げに見ていた。夕陽に照らされて、 小さくなった2人の頭が可愛かった。 2人には幸せでいて欲しかったわ~と思いながらも 美しいラストに魅入っていました。 素敵な映画です。大人のお話って感じ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.18 17:55:12
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