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2009.06.24
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ハート(手書き)本日レディースデー、友人を含め3人で大雨の中シネマの集いを敢行~
 考えてみれば、We came with the rain.
 まぁぁぁぁ・・・お上手!! ←自画自賛。

 かちんこ「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」
 2009年 フランス  公開中
 監督 トラン・アン・ユン
 出演 ジョシュ・ハートネット、木村拓哉、イ・ビョンホン他 

 傘あらすじ ↓

 特殊能力を持つ男シタオ(木村拓哉)が失踪。
 元刑事の探偵クライン(ジョシュ・ハートネット)は彼の行方を追って、
 ロサンゼルスからフィリピン、そして香港へとたどり着くが・・・・

 ノート感想 ↓
 
 しょっぱなからの かなりの暴力的描写~ 
 この時点で 目を背けたくなる方がいらっしゃると予想されます。

 しかし中盤 イがすべるあたりでのバイオレンス色は強烈で
 真っ赤っか~+半分目を閉じる程のインパクト・・・かもしれません。
 (友人のウワッーという微かな声が聞こえたような~)

 ストーリーのほうは、神の子イエス・キリストが民の罪を背負いゴルゴタの丘で十字架に
 はりつけられたということがモチーフになっているようですが・・



 クラインを軸に物語が進行していくので、クラインに関しては過去の出来事を交えながら
 (やはりバベルスタッフ節)の人物描写は細やかであり、抱える傷 癒されない痛み
 闇の部分へのシンクロ度、などは切に迫ってきました。

 しかしながらス(イ・ビョンホン)に関しての人物の掘り下げは全くないに等しいので
 彼の人物形成がどういう環境でなされたのかは、想像でしかまかなえません。
 
 彼の持つ残酷性と その向こう側にある愛するものへの執着の反比例感は強烈です。
 それが、感覚では伝わってきましたが理屈では理解できないという感じです。


 泣き笑い果たして、他人の痛みを自分の痛みに変え、他人を癒すシタオ
 彼は本当にそれでいいのでしょうか・・

 「痛みを伴う無償の愛」そう言ってしまうと美しくも取れますが、実際はこれほどまでに
 残酷なことはないよ・・・と強く感じます。


 明らかに痛みでもがき苦しむシタオを見ても、自分の痛みを肩代わりして欲しいと集う
 多くの人々・・・
 
 他人が倒れ七転八倒の苦しむ様子を見てまでも、
 自分の痛みを押し付けたいと思えるものでしょうか・・

 それこそ、人間のエゴ以外のなにものでもないように感じました。

 痛みを取り除くために他の方法が試せないという、社会が悪いと言っているのかもしれません。
(社会の医療制度や貧困)

 はるか彼方の時代と同じことを繰り返しているのかも知れない・・・
 と気づいたとき、とてつもなく いたたまれない気持ちになりました。


 私たちの望み、それはラストに託されているのかもしれません。
 
 ジョシュ、イ、キムタクの演技は皆素晴らしかったです。
 古今東西の役者選びのセンスには、大満足です。

 個人的にはもう一度見たくはないけれど、重く、考えさせられる映画でした。
 見て良かったです。

 血なまぐさいので、そういう類のものが苦手な方は駄目かもしれません。
 
 ワイングラスそして、アドバイスとしては・・・鑑賞後のランチ、品目選びにはご注意を!






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最終更新日  2009.06.24 18:22:11
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