のぶちん's Green Gables

　「赤毛のアン」の本を見ながらショートブレッドを作った。ショートブレッドとは、甘味の少ないクッキーのような、カロリーメイトのような甘味をうんと少なくした沖縄のちんすこうのような食感のお菓子である。
　焼き上がったショートブレッドを冷まし、私は紅茶、娘はﾌﾟﾙｰﾝジュースでお茶にすることにした。ショートブレッドの横にはバナナを添え、娘が手づかみで食べられるようにしておいた。
　娘はバナナを両手につかみ、かぶりつく。いつも食事の時は立ち上がるので座らせるのに苦労するのだが、バナナとショートブレッドを食べる時はちゃんと座って食べていた。
甘味の少ないショートブレッドだが、娘にしてはよほどおいしかったと見える。
　ご飯が食べられなくなるので少量にしておいた。すると娘は催促したが、「ここまでよ。」といって出さなかったら、もう一度おやつのお皿をみてないことがわかるとバナナとショートブレッドのついた手を舐めていた。
　1年前はまだおなかの中にいたのに、1年経つと自分でこうやって手でつかんで食べるようになるんだなあ。誰にも教わったわけではないのに・・・。娘の成長をうれしく思いながら紅茶の味を楽しんだ。