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20年ほど前から知り合いの、重度の障害者Tさんから電話をもらう。
市報に障害者在宅介護料についてお知らせがあったので、担当課へ連絡したが「微妙なところで対象から外れてしまう。」といわれた、とのこと。 話があるので家に来てほしいという。 急遽飛んでいった。 障害者住宅に住んでいる。 新潟から母親もきて、介護に当たっていた。 市報には、年間6ヶ月以上在宅で介護をしていれば、対象となる。 と書いてあるのになぜ微妙なのか、と言うことなのだ。 早速、役所へ行き担当の職員に聞いてみた。 6ヶ月以上の介護者が対象となるのは、「そのとおり」。 しかし、Tさんの場合は時には1週間以上も一人で自活できている。 その場合は、自活できる状態があればかなり判定が難しいのだそうだ。 当局は先ず、担当課へ来てほしい。 聞き取り調査をしたいとのこと。 このことをTさんに伝えた。 Tさんは、2歳のときに難病が発症。 骨がやわらかくて、ぼきぼきと折れてしまう病気で、17歳まで生きていれば骨は折れなくなる。 と医者の診断。 医者は、2歳ぐらいでこの子の命はないだろうと宣告されていた。 親は、日本中の大学病院を駆けずり回り診察を受けた。 珍しい病気で、どうせ2歳までの命だから、研究のためにおいていって。と医者に言われたが、親は、その都度つれて家に帰ってきた。 ところがなんと、奇跡が起きた。 2歳で絶命すると言われていたのに、17歳を過ぎ現在は56歳。 内臓の具合も悪く、体調的にはいまいちだが、がんばらなければとしたたかに生き抜いている。 母親は、82歳。 それでもこの母親に、頼らなければならない。 母親も一生懸命わがこのために、労力と少ない年金の一部を費やして協力している。 話を聞いていて、そのご苦労に頭の下がる思いである。 役所と掛け合って、助けてやりたいが・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年07月05日 23時11分21秒
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