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2022.01.11
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           そうだったのか。何によるのか最後まで不明だったが、中身の濃度が所々極端に違うように感じ、

           あんなにも良い俳優さんを起用しながら、なんでこうも心が埋まらない映画なんだろうと思った、あ

           の映画の監督だったのか。

           あの映画で一番リアルだったのは、とにかくまぁかまびすしい女子中学生たちだった。素人の「たぶ

           んこういう展開なんだろうなぁ」という予想があまり外れないってのは、つまり…そういうことなんでし

           ょうと、昨日当人のTweetを見てかなり納得…(。-_-。)

           あの映画の前に、「歩いても歩いても」を観てしまったので尚更だったか。テレビドラマ「寺内貫太郎

           一家」でも、時々樹木希林さんが料理を作るシーンがあったが、その手慣れた様子で実生活でも日

           頃から普通に、しかもかなり丁寧な家事をしていることがうかがえた。失礼だが、その頃女優さんと

           いう職業の人には、結婚しても家事をしないイメージがあったもんだから、ほお~と感心したものだ

           った。

           是枝監督の「歩いても歩いても」は、とにかく生き生きと、気持ちいいほど手際よく料理を作る希林さ

           んを愛でることができる映画。代役などではなく、ご本人がてきぱきと料理をする手元や表情はとても

           自然で、観ていて心地いい。もちろんそれだけの映画ではないけど。

           自分の実家への帰省経験が無い私が映画の中の、実家に帰れば母親が手料理でもてなし、風呂か

           ら寝床から細やかに用意して待っていてくれるという、日常にある当たり前のような顔をした尊い風景

           に重ねていたのは、「○○ん家のおばちゃん」と呼んでいた、母の実家の長兄のお嫁さんだった。

​           その尊さに誰かの死後に気づくんじゃなく、「ほら、あなたを待っている時のお母さんだよ」とこの映画

           が今見せてくれてるみたいだなと思った映画だった。おばちゃんには、かろうじて「ありがとう」を言えた

           んだったなぁ。母の遺骨を持って田舎へ帰った時に。

​                                                  

           そう言えば子どもの頃は、母の実家で従兄弟たちと一緒に紅白歌合戦を観ていたと思う。もう記憶は

           定かではないものの、一年で一度だけ子どもたちが夜更かしを許された大晦日の夜に、「歩いても歩

           いても」に出てくるこの曲も、間違いなく皆で聴いたろうと思うのだ。母の実家には嫌な思い出が一つも

           なく、ただただ楽しいばかりのお正月の記憶がうれしい。



​★ いしだ あゆみ/ブルーライト・ヨコハマ ★​


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最終更新日  2022.01.11 23:14:08
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