ミステリー作家失踪 多島斗志之さん 出版社に手紙
12月25日15時29分配信 産経新聞 直木賞候補にもなった小説「不思議島」などで知られるミステリー作家、多島斗志之(としゆき)(本名・鈴田恵)さん(61)=京都市伏見区=が19日から行方不明となり、家族が京都府警伏見署に捜索願を出していたことが25日、わかった。多島さんは家族や複数の出版社あてに失踪(しっそう)をほのめかす手紙を送っており、同署が行方を捜している。 多島さんの著作を手がけた出版社によると、19日ごろに多島さんから「最近左目が見えにくくなってきた。両目を失明して人に迷惑をかけるのがいやなので失踪する。筆を置いて社会生活を終わりにする」などという手紙が送られてきたという。また、別の出版社にも21日に同様の内容の手紙が届いたという。 多島さんは大阪府出身。「密約幻書」(講談社)や「クリスマス黙示録」(新潮社)などの作品がある。クリスマス黙示録