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天使の降りた家

天使の降りた家

二度目の痙攣発作


≪2012年12月3日≫

恐れていた痙攣がまた起きました。
一度目の痙攣重責から丁度一年、二回目の痙攣発作でした。



金曜日の夕方、弦ちゃんはいつもの在宅マッサージを受けていました。
普段の体よりもクタクタしていて力が入らない。
機嫌は悪くないけど全身が柔らかくてクタクタしている。

マッサージの後、ご飯を食べさせようとしたけど食欲がない。
抱っこしてみると体が熱い。
熱を計ってみると38.4℃。

早めに寝かせようと布団に入れたのが20時半。
ベッドに入ってしばらくすると、
うつらうつらしている弦ちゃんの左手がピクッピクッとしているのに気付いた。


もしやまた痙攣??

「痙攣してるよ!ダイアップ入れなきゃ!」

直ぐにダイアップをお尻に入れました。
時間を見ると、20時39分。
その間もピクッピクッが止まらず、徐々に左手から左肩、
顔面へとビクつきが広がってきました。

5分経ってもビクつきが止まらないので、救急車を呼びました。

初めは意識もあったけど、顔面がビクつき始めると息も苦しそうになる。
段々と目が朦朧とし始めました。



救急車から電話が入りました。
「今そちらに向かっています。容態はどうですか?」
「どれくらいで来られますか?もう息が止まりそうです!!」

「息が止まったら人工呼吸をして下さい!
先に近くの消防隊が駆け付けますので!」


私は、不思議な程冷静でした。
痙攣が二度目というのもあったのと、やらなければいけない事が頭にはあり、
混乱なんかしている余裕はありませんでした。

とにかく息をさせなくちゃ!!

少しずつ消えそうになる意識に何とか呼びかけて
呼吸をさせる事と状態を見ることに集中していました。


その日はたまたまばぁちゃんが家に来ていて、助かりました。
幼い遥ちゃんはこの非常事態を飲み込めず、
「ばぁちゃん、ウンチー」とトイレに入っていました。



やがて左足まで痙攣が広がり、徐々に痙攣が弱くなってきました。
全身の痙攣が止まり、息が止まりそうになった矢先、
ドドドッと部屋に消防隊が入ってきました。
時間を見ると20時55分。痙攣時間15分間。

直ぐに酸素マスクを付けられ、サチレーションが80から98まで上がりました。

消防隊がマスクを付けたり状態を見ている間に、
呼びかけても目の焦点が合わなくなってきました。

突然、意識が失った状態で嘔吐しました。
それも口ではなく鼻からドロドロと出て来ました。
呼吸が出来ていない!!

私は必死で鼻からの吐瀉物を掻きだしながら
何とか息をして貰おうとしました。
止まりかけた呼吸がプーーーっと吹き返しましたが、弱弱しく止まりそうでした。




しばらくしてようやく救急隊が駆けつけました。
狭い部屋に消防隊と救急隊の男の人が6人、弦ちゃんを取り囲んでいます。

遥ちゃんはその光景を初めて見ました。
知らない大男達が6人に、意識のない弦ちゃん。
3歳の遥ちゃんにはショッキングな光景だった事でしょう。
圧倒されながらも「弦ちゃんガンバレー!」と一緒に叫んでいました。


そのまま弦ちゃんは救急隊に抱えられ、私も後を追って玄関を出ました。
遥ちゃんは泣きながら「はーくんもいくーー!!」と叫んでいましたが
「直ぐに戻るから、ばぁちゃんとお留守番しててね!」と言い残し
幼い遥ちゃんとばぁちゃんを残して救急車に乗り込みました。





救急車の中で、弦ちゃんは2回程嘔吐しました。
その度に息が詰まりそうになりながら。

そして、意識が戻りました。
目の焦点がゆっくりと戻り、ここはどこだとキョロキョロし、
そして知らないおじさんの顔を見てワーーっと泣きました。


いつもかかっている病院に着く頃には、弦ちゃんの意識はほぼ戻り
病院はいやだいやだと泣いていました。

病院ではバイタルチェックのモニターを付けられ、
しばらく観察する事になりました。
既に意識も戻っている弦ちゃんはずっと泣いていました。



ひとしきり泣いた後、疲れたのか眠ってしまった弦ちゃん。



先生がやってきて、
「今回は熱性痙攣だろう。直ぐにダイアップを入れたのが良かった。
一度覚醒しているので安心して下さい。
このまま痙攣が起きなければ通常の風邪と同じ対処法でいいです。」

と言われ、特に処置もなさそうなので夜中にタクシーで帰ってきました。



翌日には熱も下がり、ご飯も食べられています。
喉に赤いプツプツが出ているのを見つけました。
どうやらヘルパンギーナの風邪の様です。


熱性痙攣とてんかんの痙攣の違いはいまいち分からないのですが・・・

とにかく、大事に至らなくて良かった。
今日は3日目。回復してきてます・・・。

弦ちゃん頑張りました。


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