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2023.05.20
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法月綸太郎『法月綸太郎の消息』
~講談社文庫、2022年~


 久々の法月綸太郎シリーズの短編集です。
 元々、2019年に単行本として刊行され、2022年に文庫化されたものです。(講談社ノベルスとしては刊行されなかったようです。それにしても、講談社ノベルス公式サイトもなくなり、刊行も減り、という状況は、メルマガも登録して読み漁っていた時期がある身としては、寂しい気もしています。)

―――
「白面のたてがみ」綸太郎とジャーナリスト・飯田と因縁がある人物が、たちがシャーロック・ホームズシリーズのうち、ホームズの一人称で語られる「白面の兵士」と「ライオンのたてがみ」について、奇妙な説を唱えていた。一方そのころ、綸太郎が苦手意識をもつ翻訳家から、チェスタトンについての原稿依頼も舞い込んで…。
「あべこべの遺書」わずか数日のあいだに死を遂げた二人の男。それぞれ相手の住居で死亡し、現場には相手の遺書がのこされていた。一人の女性をめぐって争っていたという二人があべこべの遺書を持っていた理由とは。
「殺さぬ先の自首」ギャラリーオーナーの女を殺したと自首してきた男。しかし、被害者とされた女性はその時点で生きていた。後日、男が供述したような凶器で、実際に女は殺されてしまう。事件の関係者である有名な霊能者が法月警視に伝えた意味深な言葉の意味とは。
「カーテンコール」アガサ・クリスティーが生んだ名探偵ポアロに甥がいた―。有名脚本家の設定から、ポアロの双子の兄弟の実在をめぐり、舞台関係者のメンバーが論争を繰り広げる。
―――

 このように、本書はホームズとポアロをめぐる謎の2編と、奇妙な殺人事件を扱う2編からなります。
 ポアロが登場する作品は、まだ​『アクロイド殺害事件​』​しか読んだことがないので、「カーテンコール」はぴんときませんでしたが(とはいえ、クリスティ作品を読んでいなくても、何が問題なのか、どういう解釈がありえるのか、分かりやすく描かれています)、シャーロック・ホームズシリーズは最近一通り読んでいたこともあり、「白面のたてがみ」は面白く読めました。
 難しく考えず楽しめる作品集です。

(2023.01.22読了)

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Last updated  2023.05.20 14:32:54
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