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カテゴリ:トレード
○市場の反乱に対しEUは思い切った緊急支援枠を発表しました。
○東京市場は、この支援策を好感し3営業日ぶりに反発しました。 週明けの東京株式市場は3営業日ぶりに反発。日経平均株価は前週末比166円高の1万530円となりました。 もっとも、166円の大幅反発といっても、わずか2日で700円も下げたあとですから、自律反発の域を出るものではありません。 ただ、東証一部の売買高が24億株超、売買代金が1.8兆円超と賑わいが続いているのが救いでしょうか。 むろん、欧州債務問題に対するEU(欧州連合)財務相理事会での対応策への期待感があったことは間違いありませんし、投資家心理がずいぶん好転していることも否定できません。 金融株が好調に推移したことが、それを証明しています。 本格反転に進むには、地元欧州の市場がどんな反応を見せるかの見極めが必要でしょうね。そういう意味では、やや上値の重い展開であったことも理解はできます。 たまげた90兆円規模の支援策 欧州の政策当局は、前例のない最大7500億ユーロ(約90兆円)規模のユーロ圏諸国への緊急融資の枠組みと、債券買い取りプログラムを公表しました。 EU加盟国の政府債券に対するアメリカ格付け会社の「格下げ」を契機に発生した、通貨ユーロの下落と世界同時株安に対して、断固たる姿勢を示したものと受け取られています。 それは、ユーロの信認失墜につながる恐れのあるソブリン債危機の回避への欧州各国の首脳の挑戦でもあります。 その内容は、ユーロ圏諸国政府が計4400億ユーロを融資ないし保証、EU予算から600億ユーロ拠出、国際通貨基金(IMF)が最大2500億ユーロを提供するというものです 欧州中央銀行(ECB)も、公社債購入を通じて「特定」の市場の「深刻な緊張」に対応する方針を決定しました。 ECBは、中央銀行による政府への直接融資を禁じるEU規則に抵触しない措置を活用して、市場の流動性と奥行きを確保するため「介入」を実施するとのことです。 この超弩級の「対策」を受け、目先の資金繰り懸念など不安感が後退しました。 東京外為市場で、ユーロは対ドル1ユーロ=1.28ドル台と前週末の1.27ドル台半ばから水準を切り上げて取引を開始し、午後には3営業日ぶりの高値1.2989ドルを付けました。 ちなみに、株価の反発を背景にリスク回避姿勢の後退が意識されたのか、円は全面安となり、対ドルでは一時、1ドル=93円6銭まで売られました。 少なくとも、パニック的なムードは相当程度緩和されたのはまちがいありません。 ただ、これはあくまでも「対症療法」であり、域内財政の改善が緒につかない限り「危機の先延べ」でしかありません。 さらに、欧州最大の経済大国ドイツで実施された、主要州であるノルトライン・ウェストファーレン州議会選で、ギリシャ救済で世論の反発を浴びたメルケル首相率いる連立与党が敗北、過半数割れが確定しました。議席が反映する連邦参議院でも過半数割れするのは確実で、首相は厳しい政権運営を強いられることになります。 緊縮財政は各国の景気回復を頓挫させ、重税と内需不振を惹起し、停滞と混乱へ導くおそれがあります。 ギリシャ危機の本質は市場原理主義の反乱なのではないかとワタシは考えています。 世界金融危機で悪名をはせた「投資銀行の元締めゴールドマン・サックスとその仲間の格付け会社」の”金融規制の流れ”への挑戦なのかもしれません。 さて、本日のトレードです。
#4005住友化学は、+1円の419円 -17,000円 こんなのは反発のうちにも入りません(泣) #5002昭和シェルは、+16円の659円 -24,400円 これこそ「自律反発」です。 #7203トヨタは、+40円の3,520円 -4,000円 トヨタにはがんばってほしいです。 #7867タカラトミーは、+8円の717円 -8,400円 2日で20円下げたあとですからね・・・ #7956ピジョンは、-105円の3,320円 -17,000円 想定外の下落が続いています。何かあったのでしょうか? #8070東京産業は +3円の262円 -11,000円 5日続落のあとですからね・・・ 6銘柄合計で含み損は若干の改善で81,800円です。 ピジョンの不可思議な大幅続落が響いています。個人投資家は細部の情報に疎いですからこういうリスクは常に存在します。理由不明というのが最大の不安です。 それでは、また明日。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.10 21:30:31
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