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2011.07.24
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カテゴリ:本・映画・音楽
北欧神話ベースの現代もののヒーローアクションというちょっと珍しい設定。ソーってへんな名前・・・と興味もなかったのですが、実はThorの英語読みで北欧神話の雷神トールのことと知り、神話好きとしてはとりあえず映画館へ。頭痛もちには3Dはキビしいので、2D字幕版です。
単純に、娯楽大作として結構気に入りました。ソーが天界から追放された先がなぜかアメリカのド田舎なので、ちょうど予告をやっていた「トランスフォーマー」なんかに比べたら地味~でのんびりした感じではありますけど。「バットマン」や「X-MEN」みたいな深刻さもありません。

そして売り文句?の俺様神様というほど、ソーは俺様キャラではないのです。
むしろ育ちの良さを感じた。父神オーディンも自分の跡継ぎですからそれなりに教育してたんでしょう。
基本的に人の良い性格だけれども、若気の至りでちょっと好戦的な(ケンカしたい)お年頃・・・みたいな。俺様というか単にマイペースなだけで・・・神様だから仕方ないけれど。

主演俳優のクリス・ヘムズワースは全く知りませんでしたが、ソーにふさわしいマッチョな大男、なのに子犬のような笑顔の持ち主で、なかなか絶妙なキャスティング。ちなみに彼を見ているうちに何かにすっごく似ている・・・と思いはじめ、出た結論はゴールデン・レトリーバーでした(笑)。大きな体に、モフモフのゴールデンヘア、人好きのする笑顔、で嬉しそうに暴れる・・・やっぱりゴールデンです。
まあ、でもこの作品でセクシーでアクションもこなせる俳優ということがアピールできたので、今後ブレイクしそうな感じです。

アメコミ原作に深みを加えているのは、おそらくオーディン役のA・ホプキンスと監督のK・ブラナーです。親子の葛藤ドラマをきっちりと描いているから、単なるドタバタアクションにならずに済んでいます。
ブラナーが監督なのでなるほどシェイクスピア風味、というような紹介や感想が多くありますが、確かに、そういう重厚感はあるかも。その一方で、ソーが鉄腕アトムのように飛んだりしたりしてそのへんのギャップがまた面白いんですけど。

ストーリーとしては今時珍しいくらい単純明快な話ですが、魔法と科学の件とか、オーディンの子育てが結果的に間違っていた件とか、ソーと彼女の淡い恋物語の今後とか、色々と思いをはせてみたくなります。
極端に残酷なシーンもダークな雰囲気もなく、イケメンのヒーローが活躍してすっきり、みたいなものが見たい方にはお勧めです。原作とはかなり内容が違うようですが、原作を知らなくても楽しめました。






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最終更新日  2011.07.25 00:47:33
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