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存生記

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2010年01月08日
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元日、新聞でも読もうかと近所のモスバーガーに行く。子供連れで賑わっているなかでお婆さんが編み物をしている。その隣の席しかなかったのでそこに座る。ピカピカの店内でお婆さんの居心地は悪そうだが、自宅はもっと居づらいのだろう。「珈琲ですか」とこちらに話しかけてくる。「寒いですからねえ」と返事をする。その後、編み物をしながら、独り言とも話しかけてるともとれるような言葉を発している。「編み物難しそうですね」と声をかけるとそんなことないですよと堰を切ったように喋りだす。お婆さんが落ち着ける店というのは、どうもこの街には少なそうだ。喫茶店も昔ながらの高い店が多い。というか安くなりすぎたのか。

 シェーバーの刃を買いにいったら、どの量販店にも在庫がない。取り寄せになるという。毎日使うものを使えずに待つのも嫌なので新しく買うことにした。店員を捕まえて質問するが要領を得ないのでとっとと選んで購入する。店員が去ってしまったからだろうか、近くにいた女性がこっちに話しかけてきた。「ソレ、イイデスカ?」とたどたどしい日本語なのでおそらく中国人だろう。「いいと思いますよ」と返事をする。

「ワタシ、コレガイイトオモウ」と指さしたのは、フィリップスのシェーバー。とはいえ、こっちもシェーバーについて詳しいわけではない。やたらと種類があり、値段もさまざまでデザインも多彩だ。「オトウサンノ プレゼント」だそうである。とりあえずどれを買ってもハズレはないこと、多少値段が高くても充電時間が短いほうが使い勝手がいいことを伝える。どれだけ日本語が通じたかわからないが、男が買うときも迷うくらいだから女性が買うときはなおさらだろう。

モスバーガーのお婆さんとビックカメラの中国人。今の社会を象徴するような出来事だった。





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最終更新日  2010年01月08日 23時17分38秒



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