カテゴリ:恋人のこと
恐ろしいことに気づいてしまった。
昨夜、花火大会のあとに彼の家に泊まることにした。 しばらくテレビを見たり、ゲームをしたりしていたが、 あまりに退屈で、それらを全て消した。 しばらく無音の状態だったが、 それにともない、彼に変化が表れた。 息があらくなり、まばたきが増え、落ち着きを失った。 これが彼の本当の姿だった。 本当はテレビもゲームも、望んでつけているわけじゃなかった。 静けさが恐いのだ。 「どうしたの?」 と聞いてみたけれど、「どうもしない。」というだけだった。 彼は全てを誤魔化して生活している。 まともな生活を続けるために、 音で誤魔化している。 嘘じゃなく、夜更かしをしているからではなく、 ただ眠れないのだ。 不眠症。 本当の不眠症。 寝ては覚め、寝ては覚めの連続。 毎晩、彼はこうだった。 恐くて、その事実が恐くて、たまらなかった。 身体が震えて、鳥肌が立って、愕然とした。 どうしたらいいのだろう。 いつか必ず爆発が起きる。 どうしたらいいのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月15日 19時33分17秒
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