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2007.03.12
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さて、またまた固い話ですので、
よかったお付き合いくださいませ~。

私たちのデザ大の学生さんである
はたけフードさんから、こんなコメントをいただきました。

「ちなみに、最近は「豊かさとは?」ということについてブログを
書いてらっしゃますが、個人的には、「豊かさ」というものに指標
…(云々と書いてありますがという意味)、
というのはモノサシってことで、大きいか小さいかという判断は、
それ自体、必要ないのではないかと思っています。」


そうなんですよね。
いや、まったく私が悩むのも、そこなんです。

何を悩むのか?

つまり、豊かさってのは、大きいか小さいかも比較する必要がない。あくまで、個人の価値観のなかで判断されていくこと
と考えるべきである

というのは、みんなの常識にも沿った、正しい意見であると自分も思います。

しかし、しかしですね。
そう考えるとき、1つの問題があると思うのです。

それは、
豊かさを個人の価値観だけの問題にすると、いつまでたっても社会の豊かさにならないのではないか?
という問いです。

例えば、安全で安心できる、健康で手間をかけた食を「豊か」だと
思いますよね?(デザ大生徒はたぶん全員)。

しかし、今の若い人にこれをいっても、
豊かなことは、「マクドナルドでランチをすること」なのかもしれません。

豊かさの内容を「個人の好き嫌い」というレベルでとらえてしまうと
さっき、書いたような「豊かな食」の話も、もしかすると、

「デザ大さん、そんな理想論いったって、意味ないよ。
 お金で買える限りどんどんつかっていくのが、
 幸せであり豊かなんだよ~」と


言われちゃうかもしれません。

僕は、豊かの定義というのは、
社会のなかでおおよそ「共有」されるべきだと思っています。
わたしたちがマナーと言ったり、常識と言うのは
英語で言えば「コモン センス」(共有の、共通の感性・感じ方)です。

むしろ、社会にコモンセンスがあるのではなく、
コモンセンスを持つ人の集合が社会であると定義できると
思います。

そう考えると、今の日本は大変なのです。
今の社会の減少を、
豊かさという価値基準を「共有できていない」ことに原因があると
理解すると、
社会がそれだけ脆い若しくは崩れかかっていると
(過激に言えば)言えるのですから。


逆に言えば、ここが共有されれば、
農作物をめぐる、消費者と生産者の対立のようにみえる対立
(実は、これは、生き物を育てる人のまごころと、
経済ですべてを押しとおす資本主義の対立だと思いますが)
も解決できるのではと思うのです。

そこで僕の問題意識は、
どうやったら、社会に共通の(又は文化としての)
豊かさの価値観を育てることができるのか?に行き着きます。


そのためには、数量的に表示しなくてもいいけれども、
「豊かさ」をもう少し限定的に解釈できる表現が
必要なのかな?と
感じているのです。


ここから先はまだ見えていないのですが。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!

私を助けると思って、
感想でも、反対意見でも、いってくださいませんか?
どうぞよろしくお願いいたします!





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Last updated  2007.03.12 20:31:11
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