カテゴリ:農苑より
![]() 25本。 ついに切り終えた。ほとんどOさんのおかげといっても過言ではない。 ただただ、「ログハウスを作りたい」という思いだけで、スタートしたこの冬の作業。 どういったもの、どう作るのかなど全く未知数のまま始まった。 ましてや大木を切るのも初めて。 だからかなり回り道をしたようにも思える。 でもすべては勉強。 こうでもしない限り、木の切り出しは来年にしよう、なんて話しになっていただろう。 明後日には一旦内地へと戻る予定になっていたので、間に合うかどうかハラハラしていたが、それもご愛嬌。 切らせてくれたカラマツに最大の感謝を贈りたい。 そして、無事に切り終えさせてくれた山の主にも。 「木を切る」という行為は生半可なことではない。 むやみに切ったり、ぞんざいに扱ったりすれば必ず後で痛い目にあう。 だから、常に感謝と謙虚の心を忘れないようにしたい。 雪の中での作業は、もちろん危険だったりもするが、自然の中に身を置いている自分を再認識できたようにも思える。 静寂の中に流れる雪の音、時折目にする動物達の足跡、そして木の枝の上で遊んでいるエゾリス・・・雪景色というと寒い冷たいという印象があるが、いざその中に身を置いてみると意外と暖かさを感じる。 今日の作業は一昨日運びきれなかった6本の丸太と4~5本の木の切り出し。 Oさんの華麗なユンボさばきは最高点を迎えたように思われる。 丸太を3本も同時に引っ張り出したのだ。 そして、木を切る時も、あらかじめユンボのバケツで倒す方向に押して力をかけながらチェーンソーで木を切るという作戦にでた。これだと確実に木は思った方向に倒れてくれる。 ![]() 相変わらず、Oさんにはしかられっぱなしであったが、 一言一言がほんとうに身にしみる。 そして、今まで迷いながらやっていたことに対して、自信がついてきた。 「迷いながら作業をすると、後の作業に影響が出てくる。間違えてもいいから、一度こうすると決めたことはしっかり自信をもってやる。」 これは、作業だけにとどまらず、人生すべてにおいて当てはまることだろう。 最後の1本ははじめて順調に思った方向に木を倒すことができた。 これもOさんのそういう一言のおかげに違いない。 ![]() 「今日でもう4日目なんだし、だいたいの流れはわかってきたはず。 いざ、後にくるメンバーに教えるときに、あんたがこの流れを理解していないと教えられないんだぞ。」 そう、これは受け継がれるもの。 いずれは誰かに教える時がくるのかもしれない。 だから真剣に真剣に、そして謙虚に謙虚に受け止めて自分のものにしていかなくてはならない。 おそらく飲み込みのはやさとか器用さとかではなく、その姿勢が重要だと思う。 春に向けて、小さいけれども確実な1歩を踏み出すことができた。 ![]() by Yasu お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.02.09 23:14:27
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