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カテゴリ:ブライダル&パーティーの着こなし術
こんにちは!
フォーマル専門店ノービアノービオのサコウです。 以前、俳優・谷原章介さんに提供しましたフォーマルスーツを ご紹介した際に、少しだけ触れましたが、 なぜフォーマルスーツ(礼服)は黒になったのでしょう? 今日はその起源をご紹介します。 礼服(喪服)に黒を用いたという記録は、 地域も年代もバラバラで残っているようで、 これだという確かな定説はありません。 古代ギリシャでも黒を用いたという記録がありますが、 15世紀にシャルル8世の妃だったアンヌ王妃が、 それまで白だった喪服から、 「他の色に染まらない=変わらぬ愛の誓い」として、 黒を選んだ最初の人物だといわれています。 一方、燕尾服に代表される黒い礼服は、 中世に、黒や暗い色は道徳的な色と見なし、 鮮やかな色は不道徳であるという説が広がり、 産業革命後の上層階級で黒い燕尾服が正礼装として成立したようです。 ▼燕尾服は、タキシードほど着る機会がないかもしれませんが、 格付けとして、これを上回るものはありません。 産業革命から長い時を経て、 現在ではタキシードも正礼装として認められる事が多くなりました。 ▼ドレスコードのある格式高いシーンから、カジュアルなパーティーまで もはや1人1着の時代に! では、世界的にも黒いフォーマルスーツを 多く使う事で知られる日本ではどうでしょうか? 日本でも平安時代に一時期、貴族の間で 黒い喪服が着られたという記録がありますが、この後、一度姿を消し、 明治時代にヴィクトリア女王を手本に欧米式を取り入れたときに 黒になったと言われています。 黒は他の色に染まらない事から「誠実さ」の証とされたので、 日本では学生服にも黒を使うようになったといわれます。 その影響か、日本では今も礼服の黒さが増すほど、好まれるそうです。 確かに、黒に深みがあると印象がちがいますよね! ただ、タキシード同様、照明の下では黒より黒に見える 「ロイヤルブルー」の色も重宝されています。 ▼国内を代表する御幸毛織のスーパー120'Sは肌触り、風合いが別格! 慶事・弔事・記念式典などで、 皆様も黒いフォーマルスーツを着用される機会は多くあるかと思いますが、 なぜ礼服が黒なのか? その由来を知っているか否かで、袖を通す時の心構えも変わってきますよね。 日本では「誠実さ」を示す黒いフォーマル。 ぜひ、お手入れも入念にして頂いて、 来たるべき大切なシーンに備えてくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.05 09:55:31
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