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Nonsense Story

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2006.09.06
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カテゴリ:SSもどき

「え? は? ちょっと待って。痴漢って、本当に!?」
 教授夫人は面食らっているようだ。これは信じたと思ってもいいかもしれない。
 だが、ここで何故か弱気になるのが抜田である。
「ええ、それで、一千万が無理なら、五百万でも・・・・・・」
「クイズミリオネアの五問目と七問目の間みたいに飛ぶのね。あれって、五百万までは細々区切ってあるのに、五百万から一千万の間って、二問しかないのよね。その二問がネックなんだけど。って、本当にあの人が痴漢なんてしたの!?」
「はい。信じたくないお気持ちは分かります」
「信じたくないんじゃないわよ。信じたいけど信じられないのよ!」
「え? あ、だったら、本当なんで安心して・・・・・・じゃなくて、あれ? おかしいな。ま、いっか」
「何がいいのよ!? よくないわよ」
「あ、やっぱりそうですよね。残念ながら目撃者もいるんです。あの、旦那様に代わりましょうか?」
「お願い」
 抜田は真壁に携帯を渡した。すると、自分の携帯が尻ポケットから軽快なメロディーを奏で始めた。
 みっなおそう みなおそう♪ ソンポ!
 某自動車保険会社のCMソングである。コアラが鼻をもぎとって電話機にし、自動車保険を見直そうと歌い踊るのだ。
「真壁、家素本から電話だ」
「ばか! 切れ! 今は大事な仕事の最中だ! ったく、家素本も分かってるだろうに、何やってんだ」
 真壁はぶつぶつ言いながら、大事な仕事とやらに戻っていった。
 真壁はああ言ったが、家素本は何も分かってはいないだろう。
 抜田はそう思いながら着信を切った。しかし、またすぐに鼻コアラのダンスが始まった。
 自動車保険を見直そう~♪ そ○ぽ○4で見直そう♪
 自動車保険よりも友達を見直したい・・・・・・。
 真壁に睨まれ、抜田は携帯の電源を切った。
「あなた? 本当に痴漢なんて・・・・・・」
 抜田を睨んでいた真壁の耳に、不審げな女の声が入り込んできた。真壁は携帯を耳に当てたまま、平身低頭した。
「すまない。つい、魔が射してしまったんだ。君には何と言って謝ったらいいか・・・・・・」
「謝るだなんてそんな・・・・・・。でも、本当に本当なのね?」
「本当に本当なんだよ、ベイビー」
「・・・・・・・や、や・・・・・・や・・・・・・」
「や? ああ、嫌だって言いたいんだね?」
「違うわ! やったじゃない!!」
「は?」
「ついにあなたも女に目覚めたのねー! 女の子に痴漢ができるようになるなんて! もうその子に何千万でも払ってあげなさいよ! ついでに結婚もしてもらったら? ほら、その子が特別かもしれないし。だって、まともな男だって、誰にでも欲情できるわけじゃないでしょ? 一応、好みってものがあるだろうし。その点、その女子高生はあなたの好みにあってたわけでしょ? もう、言うことないじゃない!」


つづく









ミリオネアで区切りが大まかになるのは、150万からですよね・・・・・・。






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Last updated  2006.09.07 00:20:31
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ふーたろー@ Re[5]:奇妙な隣人 9.5.猫 3(06/11) あやきちさんへ 返信大変遅くなって申し…
あやきち@ Re:奇妙な隣人 9.5.猫 3(06/11) お久しぶりです、お元気でしょうか? 今…
ふーたろー5932@ ぼっつぇ流星号αさんへ お返事遅くなりまくりですみません! こ…
ぼっつぇ流星号α@ いやー 猫がいっぱいだーうれしいな。ありがとう…
ふーたろー5932@ 喜趣庵さんへ お返事遅くなってすみません! 本当に元…

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