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ニューカッスル・ユナイテッド NEWCASTLE UNITED  HOWAY THE LADS!!

ニューカッスル・ユナイテッド NEWCASTLE UNITED HOWAY THE LADS!!

アラン・ハンセンの説教

アラン・ハンセンからのメッセージ

まずいっておこう。プレミアリーグにはニューカッスルのようなビッグクラブの降格を望む者などいない。だが、降格するにはビッグすぎるということは、どんなクラブにとってもありえない。
リーズやサンダーランドを引き合いに出すまでもない。ニューカッスルも彼らのように、ひどいスタートを切り、今はわずか1ゴール差で最下位になるのを踏みとどまっている状態だ。
ニューカッスルは素晴らしいクラブだ。巨大なスタジアムを持ち、しかもそれを満杯にできる。プレミアシップでさえ、いくつかのクラブが観客動員に苦労しているというのに、ニューカッスルでは空席を探すことすら難しい。プレミアリーグが彼らの降格を望まないのは当然のことだ。
もし、ニューカッスルのサポーターがなんらかのタイトル獲得を望むのならば、これだけは言っておこう。これまで、キミたちが望んでいたようなスタイル、あくまで攻撃的で、5-4のスコアで勝つような試合を変えるべきだと。
サー・アレックス・ファーガソンもジョゼ・モウリーニョもきっというはずだ。「まずは正しい土台づくりから始めねばならない」と。ケビン・キーガン以降、何人もの監督がそれを試みるたびにサポーターが拒否してきた。彼らはニューカッスルがチェルシーのようにプレーすることを望まない。「相手が4点取ったら、俺たちは5点取って勝つ」--それがニューカッスルファンの決まり文句だ。

ジャッキー・ミルバーンからアラン・シアラーまで、ニューカッスルは常に偉大な9番を擁してきた。だが、このチームに偉大なセンターバックは果たして何人いただろうか? その最後のひとりだったジョナサン・ウッドゲイトを売ってしまった彼らは、今、4番、5番、6番まで必要な状況に陥っていて、さらにシアラーの引退とオーウェンのケガによって、別の9番が必要になっている。 
 
ローダーは大きなプレッシャーにさらされている。下位6チームの監督というのは、それが常だが、それにしても、改めて見てほしい。この10年でニューカッスルは6人も監督が代わった。この事実が彼らの置かれた立場を物語っているのだ。

シェパード会長についても考えるべき点がある。まず、彼の監督たちの切り捨て方に問題はないだろうか? もちろん移籍市場では、それぞれの監督のために莫大なカネを使ってきたが、それだけで監督のバックアップをしたといえるのだろうか?

スーネス時代にはオーウェンに大枚はたき、さらにルケ、そして今季はマルティンスを獲った。その金額をみると、なぜ、彼らはストライカーにばかりカネを使うのかと思う。その一部でもセンターバックに使うべきではなかっただろうか?

キーガン時代のフットボールは確かに面白かった。だが、1995-96シーズン、彼らは勝ち点で12ポイントのリードを得ながら、優勝できなかった。そして、今となってはトップ4に入ることもできずにいる。フットボールそのものが変わったのだ。昔のスタイルでは今は勝てない。

シェフィールド・Uとの試合を日曜日に変更させることができたにも関わらず、ニューカッスルはテレビの放映料に目がくらんで、そのまま土曜日に試合をした。その結果がこうだ。テレビ・マネーと勝ち点と、どちらが大事かといえば、私は勝ち点の方が100倍大事だと思う。だがニューカッスルにとってはそうでないのだ。
彼らが降格するとは思えないし、新たなストライカーを獲得すれば、十分に挽回できると思う。だが、それでは根本的な問題の解決にはならないのだが……。


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