ライアン・ドナルドソン インタビューライアン・ドナルドソン interview1997年2月のレスター・シティ戦。1-3からチームを救った、あのアラン・シアラーのハットトリックにント・ジェームズ・パークは沸きに沸いた。 その観衆の中に6歳のライアン・ドナルドソンがいた。大きく見開いた目は偉大なヒーローの姿にクギづけだった。その日からシアラーは彼のアイドルになった。 「でもシアラーのようにプレーできる人間はいない。目標はもちろん彼だけど、あんな風になんか一生なれないよ」 ライアンはそう言うが、リトルベントン生まれの少年はシアラーの後を追う存在だ。ニューカッスルのユースとリザーブで21ゴールをあげ、イングランドU-17でも頭角を現している。そんな彼がサンダーランドでプレーしていたかもしれないというのは本当だろうか。 「僕がブルースターでプレーしていた時にサンダーランドから誘われたんだ。僕は行くつもりだった。行く直前にピーター・カークリー(ウチのスカウト)に声をかけられた。迷うことなくニューカッスルに決めたよ。だって僕がサポートし、ここでプレーしたいと願っていたチームだからね」。ライアンの父イアンはかつてゲーツヘッドFCのスターだった。「両親はどちらでも好きなほうに行けばいい、といってくれた。プレッシャーはまったくなかった」。 2006-07シーズン、ライアンはリザーブチームで20試合に出場、12ゴールをあげる活躍を見せた。そしてイングランドU-17に召集され、デンマークで開催されたノルディックカップのアイスランド戦で2ゴールを叩き出し、チームは2-0で勝利した。 「最初はけっこうナーバスになってたけど、終わってみたら、他の試合と変わらないって思ったよ」。 U-17の初キャップについてライアンは言う。 「とにかく試合に出られたことにエキサイトした。結果2ゴール決めたことはスペシャルだったけど」。 かつてニューカッスルのアカデミー・ディレクターだったブライアン・イースタックの下でライアンは代表12試合で9ゴールという素晴らしい戦績を残した。 ニューカッスルでも彼は急速に成長している。U-18チームではわずか2試合目のフル出場となるシェフィールド・ウエンズデー戦でゴールを決め、4-1の勝利に貢献した。週3日は学校が終わった後の夜間の練習にでて、ハードなトレーニングをこなしている。そして、ついに今季はファーストチームにも名を連ねている。 「プレシーズンマッチではアラン・スミス、ダミエン・ダフと一緒にプレーした。ふたりとも凄いプレーヤーで、僕にもすごく良くしてくれた。ミスをしても怒らなかったしね(笑)」。 「試合には出なかったけど、開幕戦のまんゆ戦ではベンチに入った。ドレッシングルームの雰囲気も独特で素晴らしかったな。試合もいい内容で引き分けたし。ケビン・キーガンは僕に『楽しむんだよ、坊や。どんなこともいい経験になるんだから』って言ってくれた。そのとおりだったよ」「ただ最初の8試合のうちの7試合全部ベンチというのはさすがにイライラした。でも僕はクリス(ヒュートン)に文句を言ったりはしない。チームの成績が上がらずに苦しんでいる時なんだから、若手にチャンスが回ってくるなんてことはありえないんだ」「でも、いつチャンスが来てもいいように備えているつもりだよ!」 ジャンル別一覧
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