|
カテゴリ:ルクスのよわよわ将棋
(007)相横歩取り
後手を引いた。お相手は5級の方。 局面(14手目☖8六飛)は横歩取り戦型の入り口。大体横歩取りになる。 横歩取りなんて指したことない(嘘、CPU相手には指したことがあるが対人は初ということだ)。 先手だとよくわからないが後手ならば必殺技を持ってるもんね、という気持ちで臨んでいた。 ところが事件は早速起こる。 ☗7七歩☖7六飛☗2二角成☖同銀☗3四飛 先に自分で横歩を取ってくると思いきや7七歩。こんなのあります? この時は大人しく8四に引くというのは考えていなかった。 なぜなら、「横歩取りを指したい」という思いが強かったからだ。 それ以上に、相がかりの居飛車戦は定跡を全く知らないからだ。 (いや、知らないならそもそも居飛車を指すなという感じではあるが、じゃあ振り飛車なら知っているのかと言われると、やっぱり知らないのである) それで取った結果がいきなり角交換からの相横歩取り。 まったく知らない環境に行ってしまった。 ☖3三銀☗8四飛☖8二歩 銀で応じるのは割と妥当。 ああ、これは引いてぶつけてこられるな、という警戒をしたが8四飛と回られた。 反射的に8二歩。 後になってみれば見えるんですが、歩で受けておけば間違いないはまあ合ってます。 でも、9五角が王手飛車でしょうが。 王手飛車でもまだまだ厳しいとはいえ、級位者ならこれを食らったら即投了しちゃう人も出ますよ? 大チャンスをふいにしたものの、ここから形勢は有利に。 ☗8六飛☖9五角☗9六歩☖7八飛成☗同銀☖8六角☗同歩 飛車をぶつけられてから1分半も考えて9五角。王手飛車は見えないくせにここで間接王手飛車ですよ。 催促で角をつつく端歩を無視して飛車切り。そして角と飛車の交換。 ここの展開だけで飛車+金と飛車+角の交換。ん? 損してね? ☖8八飛☗7九歩☖8六飛成 20秒考えて8八飛だったが、その他の候補として2つあった。 ・7九飛→「どうせ6九角で閉じ込められるんだろうなあ」と没 ・8八金→「金はとどめに残す駒だしなあ」と没 どちらも有力であったようだ。7九飛で閉じ込められようがくじけずに8八金を打てばいいらしい。 当然初心者すぎてそんなことは見えない。 まあ龍を作れれば満足といった具合だ。 これだって9七角を食らっていたらどうだったかわからないが。 ☗2三歩☖2六龍☗2二歩成☖同銀 垂らして形を悪くしようと狙う歩であるが龍を回る。 20秒考えて同銀とした。同龍はいかにもチキンだと思って。同金は玉から守りが離れるので生理的に無理。 ☗9五歩☖2九龍☗1八角 9五歩? このタイミングで悠長に端歩? なにそれ。 でもこっちは龍入り込めるもんねーだ、と入り込んだ瞬間の切り返しがこれ。 角成と龍取りである。これは龍で角を取るしかなかった模様だが... 20秒考えて別の手を指す。 ☖1九龍☗6三角成☖6二金☗4一飛 あっけなく討ち取られた。 まあそんなものだろう。自陣のケアはしなくてはならないのだ。 しかし飛び道具がどう飛んでくるかわからないスリリングさはやはり面白いものだ。 気に入ったぜ横歩取り。 またいつか指そう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年05月08日 02時29分57秒
コメント(0) | コメントを書く
[ルクスのよわよわ将棋] カテゴリの最新記事
|
|