カテゴリ:きみに願いを。(詩)
俺の知る限り。ぼっちゃんは喧嘩したことないはず。
そんなの無理じゃん。 勝てないじゃん。 相手が誰かは知らないけれど。 あのぼっちゃんが。 俺に来るなって? 地球の裏側にでも行けって? そんなの聞けるか。 どうせ。真夏ちゃんがらみなんでしょ! 「冬至。ぼっちゃんによろしくなー!」 「殴られるなよ?将軍!」 「だーいじょうぶだよ。冬至は強いんだから!」 「いーや。ぼっちゃんにさ。たたかれるぞ?」 「うるさいって。踏みつけてやるよ。」 真夏ちゃんを守りたいのはわかる。よくわかるんだ。 だけど、ぼっちゃん。 その気持ちだけでは喧嘩には勝てません。 「本当に冬至は怖いもの知らずだよ。」 「世話になってるぼっちゃん踏んじゃうってか?」 「もともと。ぼっちゃんより態度がでかいからね。あはは。」 「しょーがないでしょ。同じひと、好きになったんだから。」 「・・・お前ひけよ?冬至。」 「・・・そーだよ。ぼっちゃんに悪いだろ!」 「ぼっちゃんじゃ・守れないのよね。」 ぼっちゃんには幸せになってもらいたい。 だけどね。 譲れないから言うこと聞かない。 携帯にかけてみる。 留守電にしてるよ、このひと。 「冬至です。・・ぼっちゃん?そっちに行きますからね!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/04/24 05:21:34 PM
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