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ヒロガルセカイ。

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柊リンゴ

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2006/04/24
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俺の知る限り。ぼっちゃんは喧嘩したことないはず。
そんなの無理じゃん。
勝てないじゃん。
相手が誰かは知らないけれど。

あのぼっちゃんが。
俺に来るなって?
地球の裏側にでも行けって?
そんなの聞けるか。

どうせ。真夏ちゃんがらみなんでしょ!

「冬至。ぼっちゃんによろしくなー!」
「殴られるなよ?将軍!」
「だーいじょうぶだよ。冬至は強いんだから!」
「いーや。ぼっちゃんにさ。たたかれるぞ?」

「うるさいって。踏みつけてやるよ。」

真夏ちゃんを守りたいのはわかる。よくわかるんだ。
だけど、ぼっちゃん。
その気持ちだけでは喧嘩には勝てません。

「本当に冬至は怖いもの知らずだよ。」
「世話になってるぼっちゃん踏んじゃうってか?」
「もともと。ぼっちゃんより態度がでかいからね。あはは。」

「しょーがないでしょ。同じひと、好きになったんだから。」

「・・・お前ひけよ?冬至。」
「・・・そーだよ。ぼっちゃんに悪いだろ!」

「ぼっちゃんじゃ・守れないのよね。」
ぼっちゃんには幸せになってもらいたい。
だけどね。
譲れないから言うこと聞かない。

携帯にかけてみる。
留守電にしてるよ、このひと。
「冬至です。・・ぼっちゃん?そっちに行きますからね!」





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Last updated  2006/04/24 05:21:34 PM



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