カテゴリ:一言二言
大阪市内の駅構内で、62歳の男が30代男性の腹をナイフで刺した事件で、容疑者が「男性が以前から優先席に座っていて腹が立った」と供述したそうです。レイコップ・ダイレクト
ルール(規則)というもので考えた場合、ここで最も大きな間違いを犯しているのは、この62歳の男ということになるでしょう。 モラル(道徳)やマナー(行儀)として考えたとしても、その座席は『優先席』なので、たしかに強者は弱者に席を譲るべきものなのですが、あくまでもそれは『優先』であり『専用』ではないので、強制的に立ち退かせることはできません。 それにたとえば、若者だから『丈夫』で『健康』で『強者』と思い込んだのだとすれば、その短絡さはかなり問題です。人間には表に見えない身体トラブルを抱えていることもあり、他人はそれを否定する証明などできないのですから、決して安易な忠告は行うべきではないでしょう。 「この若者は、決して身体に不具合を感じている様子ではなかった。」 もし、仮にそうだとしても、他人の何が分かるというのでしょうか? ゆえに、その場で他人に対して指摘することなんてできないのです。そこが専用席ではなく優先席である以上、それは本人のモラルにゆだねるしかありません。 他人に道をゆずるのも本人しだい。 他人に席をゆずるのも本人しだいなのです。 さて、ここで最も『非道』な行動とった人間は誰なのか。 それは、この62歳の男ということでしょう。 事件の流れと、本人の供述を簡単にまとめてみると、 「自分の思い通りにならなかったから、頭にきて相手を刺した。」 ということになります。 この62歳の男は、自分だけが正しいと思っているのでしょう。 そして雷オヤジになって、若者をガツンと叱ってやるつもりだったのですよ。 きっと…。 ところが、根本的に適切な良否判断をする脳を持ち合わせていませんから、最終的には相手にケガを負わせ、傷害の罪で逮捕される結果になってしまったわけです。 Zenlogic 今でも、たまに耳にします。 「昔は雷オヤジがいて、悪い奴らを叱ってくれたものだ。」 私はこの考え方にかなり違和感があり、たしかに私が子どものころも『雷オヤジ』がいたことはいたのですが、やはり今回のこのケースと同じで、そのようなオヤジはどこか『短絡的なアホな人』がほとんどだったように思えます。 単に、自分が気にくわないことに対して、怒鳴り散らしていただけでしたね。 (そういう面倒なオヤジなので、おおむね雷オヤジって家族と別居して一人暮らしが多い。) さて、今回の事件ばかりではなく、人間は集団生活の中で生きなければならない宿命なのですから、身勝手な判断で相手を威圧する行為を避ければ、ほとんどのトラブルを防ぐことができると思います。 そう考えれば、今回の事件では、もちろんこの若者にも非がなかったとは言えません。 初めに、相手に不快な思いを与えてしまった何かがあったのは確かでしょうからね。 【この部分にお好きな文章を入力してください。】お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 11, 2018 11:38:21 PM
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