テーマ:政治について(20201)
カテゴリ:国政・経済・法律
昨日(21日)の朝のラジオで、宮脇磊介さんが語っていたこと。驚いて、やがて、なるほどそうなのか、という感じです。強度偽装問題は、建築分野の問題として捉えられているようですが(法律的に言えば関連行政法規違反や詐欺罪の問題)、別個の新たな視点を鋭く示す解説です。(NHKラジオ第一放送、朝7時台の「ニュース・アップ」)
宮脇さんは初代内閣官房広報官で、危機管理の専門家。警察庁時代は組織犯罪に取り組んだそうです。 ラジオでの内容は、概ね次のようなことでした。 ------------ ○ 地震で崩落し死傷者が出ると認識しており、故意は明らかで、極めて悪質 ○ 問題の本質は、日本の闇社会すなわち暴力団の関与だ ○ 地方の建設業者が東京に出て来たことに暴力団の関与が伺われる ○ 暴力団はカネを生み出す錬金術師。バブルの頃は表に出て人脈を作った ○ 日本社会に残る暗部である「癒着」が海外から指摘される。人身売買なども ○ その核である闇社会を徹底して明らかにすべき ------------ 確かに一部議員への献金などが報道されました。国会での追及では民主党にある程度の迫力と成果を感じたが、反面で与党側は生温いという印象もあった。カネの面で何らかの政治家とのつながりはあるとは思われますが、表面に見えない、もっと組織的で巨額の資金創造の実態があるはずではないか、と恐らく誰もが感じているでしょう。当事者の誰かあるいは全員がウソをついているままだし。まさに隔靴掻痒です。 そこに、ズバリ暴力団関与の視点を言われると、なるほどとも思うのです。 宮脇さんの、明快で、組織犯罪に決然と対処する意志のあふれる語り口も印象的です。 (一応書きますが、刑事責任追及については適正手続の下、最終的に裁判所の判断で行うべきで、頭から悪だと決めつける態度には慎重にならねばなりません。ただし、今回の偽装問題は、刑事罰云々というレベルをはるかに飛び越して、生活の本拠の安全を根底から崩す前代未聞の社会問題でもあるわけです。従って実態解明が一刻も早くなされるべきで、そういう観点から評価しています。) 今回の強度偽装問題は、国会での究明?に次いで、やっと捜査の手が入りました(昨日20日から強制捜査)。 国権の最高機関の国政調査権発動に敬意を表して、まず国会、ついで司法警察、という順番なのだろうが、何のための最高機関なのか、通過的な儀式でしたか、という感さえする。本当は刑事責任より実態解明と責任ある対処と対応策が必要で、それこそ国政調査権の活躍すべきところなのだろうけれど。 警察や検察当局の心ある人たちは思っているに違いない。政治家にできるはずがない、俺たちがやる、と。 闇の組織か、政治家か。とにかく早急に徹底解明されるべきである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.12.22 04:59:22
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