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2006.03.09
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カテゴリ:東北
八戸-新青森間(82km)が2010(平成22)年に開通すると、東京-新青森間が3時間12分で結ばれるという。なお、工事路線となった(平成17年5月着工。平成27年完成目指すとか。)北海道新幹線の新青森-新函館間(149km)が開通すれば、東京-新函館間は3時間50分。

現在、東京仙台間の最短所要時間は1時間36分(表定速度203.4km/h、最高速度275km/h)です。比較のため東京と主要都市の間の最短所要時間をみると、
 ○ 東京-長野  1時間23分
 ○ 東京-仙台  1時間36分
 ○ 東京-新潟  1時間37分
 ○ 東京-名古屋 1時間38分
 ○ 東京-盛岡  2時間21分
 ○ 東京-新大阪 2時間30分
 ○ 東京-山形  2時間30分
 ○ 東京-八戸  2時間56分
 ○ 東京-秋田  3時間49分
 ○ 東京-博多  4時間58分

いやはや、東京青森間が3時間とは、すごいですね。新聞記事には2時間55分程度としているものもありました。3時間というのは、飛行機と新幹線の分かれ目なのだそうで、JRとしては、飛行機需要をごっそりいただきます、という作戦でしょう。

秋田は田沢湖線が最高速度130km/hと制約があるため、どうしても他に劣ります。山形も奥羽線の制約がありますが、3時間を切っているので上記の「3時間理論」のとおり鉄道に軍配が上がり、山形空港は年間利用者20万人にまで落ち込みました。

既にJR東日本は、新幹線の八戸延伸(02年12月開通)の効果で、首都圏と青森県の輸送について航空機に対する勝利宣言(シェア逆転)を出しています。ちょっと面白いのは、飛行機は青森空港、三沢空港とも羽田便を減便している(両空港で1日13便→8便)ように、開業前後(01年と03年の比較)で航空輸送実績は23%減っているが、JRは104万人から204万人と、何と倍増以上なのだ。

つまり、航空会社は経営効率化(減便の理由ができた!)、JRは在来線レールは地元に回して客だけはとる。地元も客が増えて経済効果でハッピーということでしょう。とりあえずは。

しかし、その八戸も、今度は通過地点となり新たな課題に直面するのです。また、並行在来線(青い森鉄道も青森まで「延伸」することとなる。)や地元負担の問題もあり、複雑な問題です。

いずれにしても青森に新幹線による効果は間違いなく出ます。

JR東日本が威信をかける世界一の新幹線「FASTECH360」、ネコミミのついているやつですが、現在、仙台-北上間で走行試験をしています。これが目標の360km/hで走ると、東京-青森間は2時間以内でしょうか。

■文中の最短所要時間などのデータは、700円で買った『数字で見る鉄道2005』による。ポケットサイズのこの本、パラパラ眺めるだけでも楽しいです。

■東奥日報の特集「東北新幹線 青森」を参考にしました。とは言え、じっくり読んだわけでもありません。地域づくりにおいて新幹線の効果(負の効果も含め)は甚大。人体で言えば手術をするようなもの。本当はもっと真剣に考えなければならないテーマです。交通経済、政治学、社会学など学際的テーマとも言えます。盛岡開業の際にもさかんに議論されました。時間があれば、後ほど。





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最終更新日  2006.03.09 05:21:06
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