カテゴリ:東北
もともと青森市は平内町と、また浪岡町は弘前市や黒石市との合併協議を進めてきた。しかし03年2月に、青森市と浪岡町の合併協議が始まる。町の一部は、広域圏の異なる青森市ではなく、隣の常盤村に編入を求め、両町村議会で境界変更の議決までなされた。
ところが合併協議はあっという間に進み、04年12月16日県議会で合併議決。その10日後の12月26日に実施の町長リコール住民投票は、賛成7037、反対4043でリコール成立。05年2月13日の町長選挙と町議補選で合併反対派が当選した。 この間に住民投票条例は5度否決されていたが、新町長は専決処分で条例を制定。一方で合併推進派の町議8人は投票買収で逮捕。推進派の元町長も、消防職員採用に絡む問題で逮捕。また青森市側でも、投票条例の否決を「指導」したり、市長が8億円の分庁舎購入を専決処分で決めたり、など異例の経過がみられた。 合併のわずか5日前に住民投票は行われ、賛成1097、反対6845と圧倒的に反対が上回ったが、既に合併の手続は終わっており、05年4月1日をもって合併。 合併後も「分町」運動の火は消えていないというが、現実問題として新青森市の勢力関係を考えれば分町構想を議決までもっていくのは、まず不可能だろう。 ■関連する過去の日記(青森県の市町村合併) 市町村合併と東通村(07年12月2日) トリプル飛び地の青森・津軽地方(07年12月1日) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.12.04 06:16:42
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