カテゴリ:東北
6月1日、つまり今日から後部座席のシートベルト着用が義務化される。リーフレットを手にした。説明によると、シートベルト着用率は、一般道の場合で、
運転席 95.0% 助手席 86.3% 後部座席 8.8% ということ。しかし、後部座席でも自身の被害はもちろん、車外放出や前席同乗者への加害などの可能性があるため、後部も着用義務化となったそうだ。 このリーフレットで「6月19日までに施行」と煮え切らない表現なのは、施行期日を定める政令が未公布のうちに作成したからなのだろう。 さて、シートベルト着用率のデータがあるなら、その全国比較もできないか。ありました。平成19年の全国調査のデータ。警察庁とJAFの合同調査で、リーフレットの説明の基礎データにもなったもののようだ。 ○資料 ○都道府県比較 ---------- 一般道での着用率(%) 運転者 助手席同乗者 後部座席同乗者 青森 97.0 89.7 3.4 岩手 98.4 86.1 5.1 宮城 96.1 92.3 7.6 秋田 95.9 88.3 9.4 山形 98.4 94.1 10.8 福島 96.2 88.7 9.6 全国 95.0 86.3 8.8 ---------- そもそも後部座席をいう前に、義務化されている前列も不徹底だ。東北では秋田県が最低で95.9%である。もっとも全国平均が95.0%だから東北は結構良い方とも。 全国を見渡すと、低いのはダントツが大阪(88.5)で唯一の8割台。スゴイ。何となく分かる。次いで、静岡(91.4)、滋賀(91.9)、富山、愛知、三重、など。東京は96.9%と高い。 調べた箇所や精度などの事情で正確に比較はできないように思われるのだが、一応統計上の結果をみれば、全国で最も着用率の高いのは、長崎県の98.9%だ。そして、輝かしい全国第2位が、岩手県と山形県の98.4%だった。真面目な県民性が出て?素晴らしい。 助手席については、母数が減って相当バイアスがありそうだが、東北では、山形県と、そしてなぜか宮城県が高い。何と山形県は堂々全国第1位! これは素晴らしい。 ちなみに、最低は富山(74.9)、次いで、高知(75.3)、大阪(75.4)。 そして今回義務化された後部座席。東北地方は今度は逆に全国平均より悪い結果となっている。ただし、ここでもやっぱり山形県だけは全国平均より高いが。ワーストは滋賀(1.2)だが、青森(3.4)もかなり悪い方。 以上は一般道路についての統計であり、高速道等の場合は別統計がある。 運転席 98.5% 助手席 93.5% 後部座席 13.5% というのが全国平均。東北は各県とも運転席と助手席では全国平均を上回るが、後部座席は秋田と青森の10.0%など、やや低迷している。もっとも母数が少なく統計上かなり信頼性は低いと思うが。さらに高速道の特性から各県の地域性に直結しないだろうし。 それを覚悟で、高速でさえ運転者がシートベルトを着用しない、全国で最も困った危険ドライバーの県を捜すと、それは徳島県(93.8%)でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.06.01 08:14:42
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