カテゴリ:雑感
4年生の下の子は、算数が苦手なのかも知れない。宿題で図形の問題を嫌がっているように見えた。交わる2本の直線の交点を中心として対向する角度は等しいとか、直方体の辺がねじれの関係にあるとか。たしかに、図形が嫌いな人はこの辺で敬遠してしまうのかも知れない、と思った。
おそらく、一部の天才のケースを別として、一般論として数学の大切さとは、定義や公式を覚えたりすることではなくて、一定の論理的前提から出発して、疑義なく導かれる結果を見いだすことにあるだろう。そしてまた、代数にしても図形や集合論にしても、概念の相互関係や、補完、包含などの論理関係など、経済学、法律学など社会科学にも常に通じる「物の見方」を磨くことにもなると思う。サイエンスの根本的な部分だと思うのだが、感情や周囲に惑わされずに事物を分析考究できる姿勢につながる。それが、考えることの楽しさ、知的な営みの悦び、というものでもあるだろう。 二等辺三角形や平行四辺形などが組み合わされた図形で、一部の角度や辺の長さを与えられた場合に他の角度や辺の長さを求める問題。面白さを説くように、粘りづよくヒントを与えていたのだが、救世主が現れた。 中一の姉が登場して、妹に教授。上の子は、算数や理科が得意のようで、図形問題などもたぶんパズルのように楽しむ感覚のようだ。また、人に教えることは最高の勉強なんだ、などと大人のような物言いをするので、これは丁度よかった。 下の子も、姉に教わるのなら気楽かも知れない。あとは、ケンカにならないよう、さりげなくウォッチするだけ。 こうして、昨夜の宿題は無事終わったようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.03.20 06:01:25
コメント(0) | コメントを書く
[雑感] カテゴリの最新記事
|
|