仙台・宮城・東北を考える　おだずまジャーナル

がれき訴訟を当の福岡でどう報道しているかと思い、NHKの各地のニュースを見た。北九州放送局のニュースで淡々と提訴の事実、北橋市長と村井知事のコメント。

訴訟についてもいろいろ書きたいことはあるが、ビックリしたことがあったのでそっちを記したい。

NHKの各地のマップで北九州だけは、点線で福岡県から切り出されており、福岡のニュース、北九州のニュース、と独立別格の扱いなのだ。これはすごい。

そもそも県内に放送局が2つあるようだ。福岡放送局と北九州放送局。後者のサイト「放送局情報」には次のような説明が。
------------
北九州放送局の放送を見ていただいている方はおよそ280万人、福岡県北部地域はもとより、大分県や山口県にまで及んでいます。
ＮＨＫ北九州放送局は、小さな放送局ですが、「地域とともに」を スローガンに、熱く燃えています。
------------
ということは、ローカルニュースの時間になると、北九州市のお茶の間には、博多とは別のTV画面が映るということか。さらに、例えば下関は、同じ県の山口市などどは異なり、県境と海を跨いだ小倉と同じTVニュースが流れるということになるのだろうか。

いや～日本は広い。知らなかった。このような地域もあるのか。小さいときから北九州地域として同じニュース見ていれば、下関や筑豊の一体感も生まれているだろうか、などと地域文化の風を想像する。

さて、NHKの各地のニュースで、この北九州のほかにも、意外なことを発見。

まず、長野県のニュースは「信州のニュース」とされている。ほかは「○○県のニュース」が多く、わずかに東京は「首都圏」、愛知は「東海」、大阪が「関西」、そして福岡と北九州だけが違っている。

長野は、県の成立の経緯からして長野市を中心と認めたくない風潮が強いのか。ちなみに、長野放送局は長野市にあり、松本市に支局がある。

なお、東北の場合、支局があるのは弘前、八戸、鶴岡、郡山、いわき。そして、報道室は、三沢、むつ、宮古、石巻、横手、大館、酒田、会津若松、白河。地域事情からなんとなく無難だが、あえて特筆すれば酒田（報道室）と鶴岡（支局）の関係、また岩手県南例えば一関に報道室くらいはあっても、とか。

2点目、北海道は放送局が札幌を含めて7つもあるのに、各地のニュースでは、「北海道のニュース」と一本にされている。帯広とか函館の放送局からの地域のニュースはないのか。各放送局独自の地域情報番組はあるようだが、ニュースはどうも札幌一本のようだ。北九州がニュースまで扱うことの対比でいうと、意外な気もする。

同じ受信料払っているのに、北九州だけ濃密なサービスを受けているのじゃないか、精神的苦痛を受けた、などとバカなことをいうつもりはない。もちろん。