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カテゴリ:洋画ドラマ
アメリカ新聞界の帝王と呼ばれる彼の名はケーン。今日全米映画協会の会員が歴史上ベスト1に選出した芸術性に富んだ傑作!【市民ケーン】 DVD 『市民ケーン』(1941年) 実はこの映画も、前回同様、1度このブログで紹介したことあるんですけどね。 その辺特にこだわっていませんので。 いい作品なら、何度でも紹介しますとも。 英国映画協会は、10年ごとに全世界の映画批評家の意見を集約して、世界映画史上作品BEST10を選出しているそうです。 そんな中、この『市民ケーン』は40年連続第1位を獲得しているとか。 また、アメリカ映画協会も1998年にアメリカ映画BEST100の作品中第1位として選出しており、さらに2007年に更新された記録でも同成績を収めた、スゴイ作品なのです。 主人公は、チャールズ・フォレスト・ケーンという世界的大富豪です。 まず新聞経営を成功させ、その後はこれでもかってくらいの絶対的な権力を手中に収め、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。 政界進出だって目論んでいたくらいです。 物語は、年老いたケーンが荒廃した大邸宅で、息を引き取るところから始まります。 ことぎれる寸前、彼はある言葉を口にしました。 新聞記者・トンプソンは、その言葉の意味を探ることで、ケーンの人間性を浮き彫りにしようとします。 その言葉は、「ローズバッド(バラのつぼみ)」。 トンプソンは生前のケーンを知る人物への取材を重ね、彼の生い立ちをたどって行くのでした……。 このケーンって人物の生き様を観てるとねー。 なんかやりきれない気分になるんですよねー。 なんでそこまでするの? っていうくらいの富と名声を手に入れた人なんですけどね。 結局、最後の最後までどこか満たされてなかった感じがするんです。 前回紹介した『素晴らしき哉、人生!』。(1946年) 【中古DVD】素晴らしき哉、人生!/名画・クラシック この主人公は、決して裕福ではなく、本人も恵まれない人生を送ってきたように感じていました。 でも実は町中の人々から愛されており、最後にはその愛の力によって救われたわけです。 ケーンはその正反対。 どんなに財産を築いても、本当の愛だけは手に入れられなかったんですよね。 ラストに明らかになる、「ローズバッド」の真の意味。 これが、ケーンがいかに寂しい人生を送ってきたのかを、象徴している気がします。 この映画は、アメリカ映画界を代表する伝説の映画人・オーソン・ウェルズが、なんと若干25歳にして主演・脚本・監督・製作までを務めたいわゆるワンマン映画です。 この次の書き込みでは、このオーソン・ウェルズを語る上で欠かせない作品について語ります。 古典映画が好きな人ならまず知らない人はいない、この『市民ケーン』にも匹敵する知名度を誇る名作中の名作です。 もうこの時点で、どの映画のことを言っているか、わかった人も結構いるかもしれませんね。 ぼく自身、この映画を紹介できる日をどれだけ待ち望んだことか。 次回、夢が叶います。 お楽しみに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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