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カテゴリ:観劇・演奏会記録や舞台全般について
昨年12月に、2回観劇したミュージカル「ベートーヴェン」。
クンツェ&リーバイの作品で、井上芳雄君と花總まりちゃんと来たら、期待せずにはいられない。 いつもなら観劇回数分ブログを書くのだけれど、今回は2回の観劇をまとめて書く。 1回目のWキャスト。 2回目のWキャスト。 ってことで、海宝直人さんとさんと坂元健児さんは観劇できず(^^;) それもあり、ブログも1回で良いかなと。 まず、キャストの熱演は予想通り素晴らしい。 ベートーヴェン役の井上芳雄さんは熱い演技でベートーヴェンの気の強さ、弟の恋人を認めないかたくなさ、愛を失った絶望を伝えてくれた。 トニ役の花總まりさんは、どこからどうみても完璧なレディ。美しい淑女だが少女のような純粋さはこの人ならではだと思う。 キンスキー公の吉野圭吾さん、貴族ゆえに1人ずっとあのカツラとあの衣装、ダンスが見たかったけれどあの役では仕方がない。いつもとキャラが違ってむしろ面白かった(?!)。 カスパールの小野田龍之介さん、ベッティーナの木下晴香さんの歌声は伸びやかで美しかったし、ヨハンナの実咲凜音ちゃんはかわいかった、ベートーヴェンに否定され続けてかわいそうだったけど(史実でも、カスパールの死後もこの2人はもめるからなあ・・・)。 フランツの佐藤隆紀さん、ものすごく響きのある声。マイクいらない、多分(今回は日生劇場)。 史実としては、「ベートーヴェンの不滅の恋人」はトニでほぼ認定されている。 が、ベートーヴェンはかなりのプレイボーイで恋人もたくさんいたようなので、まあこのミュージカルのように、「愛を知らない男が愛を知り、知ってしまったがために苦しむ」という人生ではなかったと思う・・・まあ、ミュージカルにするには今回の話の方が盛り上がりますが(^^;) さて、冒頭から交響曲第7番の2楽章が流れ、それはベートーヴェンの葬儀だった。 ここから、これでもかというようなベートーヴェンの曲のオンパレード。ワルトシュタインやテンペストの3楽章や交響曲や・・・ほぼ原曲のモチーフのものもあれば、リーヴァイさんの楽曲に混ぜ込まれいるものもある。だが、ほとんどが「ベートーヴェンの曲」に支配されていた。 観劇するに当たって、何に期待したか? 正直言って、クンツェ&リーバイの世界を期待したのだ。 ミュージカル「モーツァルト!」のように。モーツァルトの曲を巧みに織り込みながら、しかし、主役はリーヴァイさんの楽曲だった。これがリーヴァイさんの世界かと感動したことを覚えている。 アンコールでトニ(花總さん)が登場してくる時はまるでエリザベートだったが(笑)、やっぱりこの舞台は「ベートーヴェン」の楽曲に支配されていたように思う。 曲の持つ力が強いから仕方がないか。 まあ、ベートーヴェンが交響曲を9曲しか作らなかったから後の作曲家もなかなかそれを越していけなかったとか、ベートーヴェンはとにかく後世への影響が他の誰よりも強いので、仕方がないのかな。 でも、リーヴァイさんの曲、大好きなんだよなあ。 リーヴァイさんの世界の中でのベートーヴェンを、もっと聴きたかったと思ってしまう自分がいるのも確かなのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年02月11日 16時29分44秒
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