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法律家が相談に乗る時に一般的にとる考え方を書いてみましょう。
三段論法というのがあります。 小前提があったあった場合、それを大前提にあてはめて結論を導き出すというやり方です。 これを法的に考えると 何かトラブルが発生した(前提) ↓ 法的な規範は何か?(規範定立) ↓ 前提を規範にあてはめる ↓ 結論 となります(法的三段論法) 前提は、実際の相談では結論を導き出すために重要なものもありますが、相談者には判断できないためそうでない情報もたくさん話されます。それを法的に重要な情報とそうでない情報に選別するのが法律家の重要な作業のひとつです。 次にどの法律に該当する規定があるのか探します。 該当する規定を見つけたら、抽象的な条文を具体的に解釈します。 この解釈には色々な種類がありますが、他に判例や学説も参考にします。 実務では特に判例が重要です(裁判所にはいくつか種類がありますが、“判例”といった場合には最高裁判所の判決に限ります(原則)。高裁以下の判決は“裁判例”といって重要性がやや下がります。ただし、最高裁まで争われていないような場合には高裁レベルでも便宜上“判例”と呼ぶことはあります。)。 条文を解釈して規範を定めたら、それに事実をあてはめます。 そして結論を出します。 その結論が、いわゆる“法律相談の結論・アドバイス”になります。 これをわかりやすく書くと、次のような図式になります。 AはBであるという事件が起きました ↓ ○○法○条と判例によれば、BはCである。 ↓ 事実を規範にあてはめる ↓ よって、AはCである。 となります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 12, 2007 05:45:06 PM
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