先週の今日は、個室ビデオでエロDVDを鑑賞していた私である。人生で12本目くらいのアダルトビデオ鑑賞だ。それが、今日の午後には、アダルトビデオのレビューを書くための打ち合わせを行っているのである。ジンセイにおける縁とは摩訶不思議なものだ。
ファミレスのテーブルには惜しげもなく、エロDVD雑誌やら、ムック版のエロ本やら、お下劣DVDの束が置かれている。仕事を発注する女性は、ペラペラとページをめくり、私に媒体の特性を説明しながら、豚シャブ定食を食べている。私は何度か、自分の机の周りにお客さんがいないか、首を回したが、彼女はウェイトレスのお姉さんにも特に気にかけることもなく、フェラチオする女のフォトに指をさして、文体の説明をしていた。
私は、周囲が気にはなったものの、気持ちは仕事モードに切り替わり(とはいっても10ワットの蛍光灯くらいだが)、とにかく仕事を遂行するために脳みそを動かしていた。どうにかなりそうだな。
依頼を受けたエロビデオはほとんどがアニメでしかも英語版なのだ。アニメのポルノは、一度も観たことがない。そんな私が、ヲタク青年の愚息に訴求する紹介記事を書くわけだ。ジンセイは皮肉に出来ている。日本のアニメが世界的規模で高い評価を受け、巨大なマーケットとして成り立っていることは知っていたが、それはドラゴンボールとかキャプテン翼の世界だけをイメージしていた。タイトルがフランス語で書かれたジャポン発のポルノアニメのジャケットを見て、アニメ文化の裾の広さを実感した次第だ。ブラボー!ジャパニーズ、モエー。
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