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カテゴリ:レビュー
小説でも読みながら寝るかと、もう12時を大きく回ってから『手紙』を読み始めたら、止まらなくなって、結局、夜明かしして最後まで読んでしまった。
導入部で引き込まれた。この小説の面白さは最初のほうにある。というかこの調子で最後までいけば、名作であったと思う。品質が一定していないところが残念だと読みながら何度も思った。「へ?そっちに行くか」とストーリー展開を独自に考えてしまう。音楽の部分がよくない。最後にまた音楽に戻っていくが、なんで「イマジン」なんだか。一気に読了したわりに不満が多いが、あらすじとしてはとても素晴らしいから惜しい気がするのだ。新聞小説であるがゆえにやっつけになったのか。 差別がテーマなのだが、主人公が受ける差別がいまひとつリアリティーに欠ける。唐突な印象を受けることが多かった。この作品、もう一回リライトしたらどうかなあ。分量をぐっと削って始めの緊張感を最後まで継続させたい。 ベストセラーの作品にここまで注文をつけるオレサマもなんだかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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