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テーマ:鬱病(2269)
カテゴリ:精神病院より
病棟に30代のスレンダーなけっこう美人の患者さんがいる。ついつい目がそっちにいってしまい(いかん!)と自らを戒めるが、その人の行動がうつ病の典型のひとつなのだ。表情は苦いものでも口にしているようにゆがみ、猫背で足早に廊下を通り過ぎる。喫煙をするのだが、1本吸うのが非常に早い。他人と話をすることはまれだが、そんなときには思い切りの笑顔を無理につくりノリもいいようにつくろう。食事は食堂でとらずに部屋でたべる。ときどき食事をしないなど。ほとんど人前にでることがないので私も話をする機会があまりないのだが看護婦さんだといっていた。
ここまで書くと彼女のうつが重いことがわかる。 やっぱ焦燥感と戦っているようだ。で、オレがときどき思うのはこの狂人のいる空間に彼女がいて、病気がよくなっていくのかなということ。ほかの患者と接することがないのは入院の利がないというものではないかと。同じ病気のもの同士がたわいもないおしゃべりをすることで癒しになるんじゃないかって。 いや、これは結局、オレがおねえさんとおしゃべりしたいだけなんじゃん、と自分でも自覚する。 彼女の場合はまだ他の患者と接するには尚早なんだろう。入院して3週間ほど経つのだろうか、そろそろ彼女の病状に好転の兆しはなかろうか、と他人のことを考えてる場合でない私はつい考えてしまうのだ。 オレにしたって真夏の中散歩にいけずに1日病棟にいていいことあるのかなと思う。これなら自宅にいてもいいんじゃないかって。自由に過ごせるし。通院を頻繁にすればいいんだし。自宅にいればビールが飲めるしな。深夜のテレビも観られるし。 うつ病患者の場合は入院先の環境が病状に大きく作用する。なんでもうつ病専門の病院があって、お高いそうだが、そんな病院にいってみたいものだ。今の病院は半分くらい痴呆の老人ホームなんだもん。うつ病のおねえさん、もっと来い! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月19日 16時48分39秒
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