テーマ:少林寺拳法ネタ(34)
カテゴリ:武道・武術の話
関西学院大学少林寺拳法部の後輩の演武を観戦に日本武道館へ行きました。
2つ下の後輩H野と一緒に。 卒業後、独身時代は毎年のように夏合宿では和歌山まで練習を観に行っていたのですが、ここ3年ほど行けていませんでした。 私が3年前に夏合宿に行ったとき、1年生だった子が4年生になっていました。 面構えがよくなり、自信をつけたその姿を観て、成長を嬉しく思いました。 驚いたのは女性拳士が増えていたこと。女子8人で団体演武ができるというのがビックリ!関学少林寺は女性が主将なのでした。とてもしっかりとしていて皆からの信頼も厚い子でした。 私が現役のときはあまりにも練習が辛かったので、1週間もすれば女性はみんな泣いて辞めていったものでしたから、随分と時代が変わったんだなぁ~と思いました。 女性の方がしっかりとしていて強い!というのは世の流れなのでしょうね。 学生としては、自腹で関西から東京に大会に来るだけでも大変だと思います。クラブとして、一致団結していてとても嬉しく思いました。 「何で少林寺拳法部に入ったの?」 と学生に聴いてみると、「カッコよかったから」「上手くなりたかったから」「大学時代に1つのことに打ち込みたかったから」などという答えが返ってきました。 1つ気づいたことは、今の学生は「上手くなりたい」という思いはあるが、どうやら「強くはなりたい」という思いはそんなにないみたいだということ。 私が少林寺拳法部に入った時代は「強くなりたいから」という理由の奴ばかりだったのです。 なるほど・・・演武が中心であれば、真面目にやれば「上手くなる」ことは可能です。上手くなればカッコいいし、入賞すれば嬉しいですからね。それはそれでいいことだと思います。今の少林寺拳法では結果を示す場が演武大会しかありませんから当然といえば当然でしょう。 ただ、武道、護身術を標榜するからには、もっともっと「強さ」を求めてもいいんじゃないか?という話をしたのでした。 演武を観ていて、どの大学にも共通していることは、「間合い」がおかしいということ。 ・距離が近すぎる ・攻撃の出入りが遅すぎる 上手いのだけれど、緊迫感というかリアリティが乏しいのです。決められた動きを綺麗に演じているけれど、それは演技ではあるが、演武ではない。 これは実際に殴り合いをしたことがないからだと思います。 相手の間合いに飛び込むことの恐さがないので、現実にはありえない間合いでの突き蹴りが展開されているのです。 演武練習だけしかしない弊害ですね。 もっと実際に胴などに攻撃を当てる練習をして相手が避けないとヤバい突き蹴りを練習するようにアドバイスしました。攻撃がしっかりしてくれば演武もさらに締まります。 ●最後に学生に伝えたこと その1「憧れられるような先輩になれ」 「○○さん、カッコいい!憧れます!俺も○○先輩みたいになりたいです!」と言われたら、嬉しいだろう?ということですね。 どんな組織でも、憧れの先輩がいなくなった途端に衰退します。 ●最後に学生に伝えたこと その2「毎日の練習を大切にしろ」 卒業したらわかりますが、同じ時代に同じ場所で少林寺拳法の練習をすることなんて奇跡的な確率なんですよね。後輩が少しでも後悔しないように「今を大切にするように」これを伝えたいのです。 ●最後に学生に伝えたこと その3「卒業してもクラブに顔を出して後輩の面倒を見てあげろ」 自分がお世話になって成長させてくれたクラブへの恩返しをする。それは後輩達に自分の経験や学んだことや熱い思いを伝えることだと思います。 もしかしたら、私が今日話をしたことが現役生の人生を変えるきっかけになるかもしれない。今日はそういう意図で現役生と関わってきました。 私は関学少林寺があったからこそ、今の自分があると思っています。言わば、自分の原点です。今日は自分の原点に帰れてとても有意義な時間を持てました。少林寺拳法を創ってくれた開祖に感謝! これを読んでいる、あなたの原点はなんですか? ★読まれた方は最後に代替療法ランキングと人気ブログランキングの応援クリックを2つお願いします ↓↓↓ ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ◆メールマガジン『操体(SOTAI)コラム 自療することのすすめ』に是非ご登録ください!! ◆操体の詳細は『操体おおほり癒養院』へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.11.08 12:06:52
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