カテゴリ:栄養士種
子ども自身が企画・運営する食育プログラム━「レッツ弁当(^_-)-☆ツクツクツクツクつくろうyo」━
というセミナーに参加してきました。 去る10月20日、仙台市東六番町小学校において開かれたもので宮城学院創立120周年記念「東北へ!国連子ども権利委員さんを招こう」宮城プロジェクトの一環でした。 これは女子栄養大学院教授の足立巳幸先生が代表をしている食生態学実践フォーラムが主催する「食事作りセミナー」に参加した一人の小学生が同級生にバランスの取れた食事とは何かを伝えたいと工夫した試みが発端になっています。 この小学生アヤッペが夏休みの研究として「食事作りセミナー」で覚えた3・1・2弁当箱ダイエットを自分なりに工夫してフェルトやスポンジなどで料理のサンプルを作り栄養のことや食べ方をレポートにまとめて提出したそうです。 ところが、その研究を担任は家庭科の工作として展示した(マスコット類の手芸と思ったらしいとのこと)。アヤッペは純粋に研究として出したのに、と傷ついたらしいです。 そこでその思いを「食事作りセミナー」で教わった宮城学院の平本福子教授にメールをしました。平本先生はすばらしい研究だからぜひお友達みんなに広げていこうと提案。東六番町小学校(東六小)では地域子ども教室(放課後に教室を開放して子どもが自主的に遊ぶ取り組み)が開催されており、スタッフと平本ゼミの学生とがサポートして「子ども自身が企画・運営する食育プログラム」がはじまりました。 プロジェクト名を 「THE☆弁当酢”」と名づけました。なぜって、ビートルズに倣いたかったんだそうです。 今回はそのプロジェクトの一部始終を子どもたちがパワーポイントを使って説明、実際に「3・2・1弁当箱ダイエット」を体験するというコーナーもありました。 会の運び方も、献立調理も、司会進行もすべてが8人の4年生~6年生によっておこなわれました。セミナーの部分ではPPTを使って、お互いのインタビューなども含めてしっかりとシナリオが出来ており見事な発表でした。 後段の実習では調理された料理と弁当箱が用意されたいました。 「3・2・1弁当箱ダイエット」は ・年齢・身長に応じて必要エネルギー量を計算します。 ・その量と同じ容量の弁当箱を選びます。 ・弁当箱の半分にご飯をしっかりと詰めます(横にしても隙間が空かないようにしっかりと詰めることが大切) ・残り半分を3等分して1/3に主菜を詰めます。 ・残りのスペースに副菜をしっかりと詰めます。 これで、面倒な計算無しに栄養のバランスが取れた食品の選択ができます。 弁当として食べなくてもお皿にうつせば普通の食事になります。 という食事の仕方です。 THE☆弁当酢”ではこの考え方を他の小学生に伝えるのに夏休みの2日間を使ってイベントを開きました。 その流れです 献立を立てる 献立の料理をフェルト等でサンプルを作る(これは参加する人数分用意する) 等の事前準備をしておきました。 1日目 主食・主菜・副菜を説明 ぴったり弁当箱探しをする 持参の弁当をスケッチする 3・2・1にあっているかをチェック 料理のサンプルを弁当箱に詰めてみる 2日目 THE☆弁当酢”のメンバーは弁当に詰める料理のを作る 玉子焼き、から揚げ、焼き魚、ナスとピーマンのみそ炒め、胡瓜もみ、大根の煮物、レタス、トマトなど。 弁当箱の大きさを紙に写し取り、そこに食べたい料理を書いて見る(弁当の設計) 設計図に従って料理を詰める そして出来上がったお弁当を持って遠足。アエル29階で景色を眺めながらいただきます、をしたそうです。 THE☆弁当酢”のメンバーはこれで終わらず、コンビに弁当の分析も行ったということです。 仲間の小学生からも好評で、何よりもやり遂げた満足感。 すばらしい。 子どもの力。 それを引き出す指導者の力。 手を引き引っ張り揚げるのではなく、子どもの育つ力に手を添えることの大切さ。 発表する子どもたちのはれがましい顔を見ながら、大切なことを教わりました。 国連子どもの権利委員のロー田.クラップマンさんも参加、日本の弁当をジ作中。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月28日 18時39分23秒
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