おじなみの日記

2019/06/13(木)16:26

谷村新司『アゲインスト』/1994年 シングル

ALICE(谷村新司・堀内孝雄・矢沢透)(475)

この曲は1993年4月に発売されたアルバム「バサラ」に収録されてる楽曲です。 1年以上経ってリミックスしてシングルカットになった経緯はよく分かりませんが、 突然の発売で当時、驚いたように記憶してる。 追加アレンジ(Additional Arr.)を住友紀人さんが担当。 住友紀人さんと言えば、翌年発売された超名曲「メシアふたたび/印象派の街」のアレンジを担当。 その後の住友紀人さんの活躍は知ってる人も多いと思う。 1曲目「アゲインスト」(シングルバージョン) 作詞・作曲 谷村新司さん  編曲 森英治さん 追加編曲 住友紀人さん アルバム「バサラ」のアレンジでもじゅうぶんカッコ良かったのですが、 シングルとして考えると、音の厚さは、これくらいあった方が良いのかも知れない。 ただ、絶えずPad系の和音が鳴り続いてるので、ちんぺいさんの歌がやや奥になってしまった気もする。 音圧や深みは増してゴージャスな音になってます。 3コーラス目の盛上げ部分はちょっとKeyが大きすぎて気になってしまう。 2曲目「英雄」(シングルバージョン) 作詞・作曲 谷村新司さん  編曲 ANNDREW PRYCE JACKMAN  追加編曲 住友紀人さん 1988年9月発売の名盤「獅子と薔薇」からの楽曲を追加アレンジしてシングルカット。 これは正直、やっちまった感のある音になってるように思う。 ロンドン交響楽団の演奏でレコーディングされたこの曲は一切いじる事はしなくても、完璧すぎるほど 出来上がってるので・・・。 新たにオーケストラじゃないバンドでリレコーディングするのなら良かったと思うけど。 「♪嵐の丘には黒い影だけ 右手にかかげたサーベル見つめて 虚栄も名誉も何もいらない…」  の、Aメロ部分はボーカルとピアノと最低限の音数のドラムとベースとティンパニーのみで ちんぺいさんの歌を浮き上がらせています。 ここに追加された音はPad系の和音。全てベタ弾きでずっと鳴ってます。 このシングルを買った時に何度か聴いたきりだったのですが、久しぶりに聴いてみて やっぱりしんどかった。 いつものライブでのアレンジのように通常のロックバンド形式の演奏でなら良いと思う。 レコーディング時のロンドン交響楽団とまったく同じスコアで、 違うオーケストラの演奏で聴いてみたいとはいつも思ってる。 この前の日本センチュリー交響楽団の演奏で開催された久々の「谷村クラシック」の時なんかに レコーディングした時とまったく同じスコアで違う指揮者とオーケストラなら、どんな音になるのか 聴いてみたかった。 ヨーロッパ三部作の全てのオーケストラ スコア譜はちんぺいさんが持っていないのだろうか? ヨーロッパ三部作完全再現コンサートとして日本人の指揮者と日本のオーケストラで あのスコア通りの演奏と、今のちんぺいさんの歌唱を聴いてみたい。 この前の堀内孝雄さんをウタビトに迎えた「地球劇場」は横隔膜がおかしくなるかと思うほど、 感動しまくりでした。機が熟したらアリスの活動再開を!

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