しろうと自然科学者の自然観察日記

2012/11/20(火)05:39

ニリンソウ、アズマイチゲ、エゾイチゲ、キクザキイチゲ、シュウメイギク。キンポウゲ科の植物(その1)。写真整理と自然観察の振り返り(その14)。

☆写真整理と自然観察の振り返り(その14)は、キンポウゲ科の植物(その1) イチリンソウ属(学名はAnemone)です。 ☆キンポウゲ科の植物は、萼と花弁の両方があるものもありますが、花弁が退化し萼が花弁状になったものもあります。イチリンソウ属では、花びらのように見えるのは萼が花弁状になったものです。 ◎ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属) ☆ニリンソウはウォーキングコースで4月中旬に咲き始める春を代表する花です。(2012年4月12日撮影)。 ☆ニリンソウ(二輪草)の名は、一本の茎に二つの花を咲かせることに由来しますが、実際には花数は一輪や三輪の時もあります。なお、イチリンソウ(一輪草)は葉が羽状に深く裂けており、サンリンソウ(三輪草)はニリンソウにはない葉柄があるので、区別できるそうです。旭川市の男山自然公園で見かけたニリンソウ。(2012年5月6日撮影)。 ☆北海道各地で、花が緑色のミドリニリンソウが観察されているようです。花びらのように見えるのは萼ですので、突然変異で本来の萼に戻ったものなのでしょうか。 ◎アズマイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属) ☆アズマイチゲは、2年前に網走湖畔で見かけたことがありましたが、今年は旭川市の男山自然公園で見かけました。アズマイチゲは、葉の先が3小葉に分かれており、先が丸くなっているのが特徴です。(2012年5月6日撮影)。 ☆アズマイチゲ(東一華)の名は、「東」は関東、「一華」は花が茎の先に1個だけ咲く一輪草を意味しており、関東に咲く一輪草に由来しますが、日本全国に分布しています。(2012年5月6日撮影)。 ◎エゾイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属) ☆エゾイチゲは、旭川市の北邦野草園で初めて見ることができました。(2012年4月30日撮影)。 ☆エゾイチゲ(蝦夷一華)の名は、「蝦夷」は北海道、「一華」は花が茎の先に1個だけ咲く一輪草を意味しており、北海道に咲く一輪草に由来します。コンパクトデジタルカメラで、手持ちでしたので、ピントが合っていないのが残念です。(2012年4月30日撮影)。 ◎キクザキイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属) ☆キクザキイチゲは、旭川市の男山自然公園で初めて見ることができました。花の形はアズマイチゲに似ていますが、キクザキイチゲは葉の形が菊に似ており深い切れ込みがあります。(2012年5月6日撮影)。 ☆キクザキイチゲ(菊咲一華)は、菊のような花を咲かせる一輪草(一華)を意味します。(2012年5月6日撮影)。 ◎シュウメイギク(キンポウゲ科イチリンソウ属) ☆シュウメイギク(秋明菊)は、名前の通り秋を告げる花です。(2009年10月4日撮影)。 ☆花が白や薄ピンク色で萼片が少ない品種は、交配などによって作られてきたものだそうです。(2009年10月4日撮影)。 ☆八重咲きのシュウメイギクは、赤紫の多数の花弁状の萼片があり、「菊に似たような花を咲かせる」という名前の由来が納得できます。(2012年10月28日撮影)。

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