しろうと自然科学者の自然観察日記

2019/06/12(水)07:25

花弁の色が濃く中心部が白く抜けるニオイタチツボスミレの花。[スミレNO.11・タチツボスミレ類(8)]【春(4月中旬)の高尾山での自然観察・その11】

山野草(1865)

☆4月15・16日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(5回目・6回目)に行きました。その内容を順次紹介しています。ニオイタチツボスミレの花です。高尾山の稲荷山コースの道端で見かけました。(2019年4月15・16日撮影)。 ☆ニオイタチツボスミレは、北海道(南部)から本州・四国・九州(屋久島まで)の山地や丘陵の、比較的日当たりが良い草地や明るい尾根伝いなどに生えるスミレ科スミレ属の多年草です。 ☆ニオイタチツボスミレは、高尾山の稲荷山コースの尾根伝いや日当たりが良い草地で、数多く観察することができました。 ☆ニオイタチツボスミレの根生葉は円形や心形で先は尖らず基部は心形、茎葉は少し長めの三角形になるものが混じります。葉柄や葉の両面に毛があります。 ☆ニオイタチツボスミレの花期は3月下旬から5月上旬で、花は根生と腋生があります。花柄には毛があります。 ☆ニオイタチツボスミレの花は、濃紫色から淡紫色で、赤みが強いものもあり、中心部が白く抜けます。タチツボスミレより色は鮮やかで、唇弁の紫条も細かくなっています。 ☆ニオイタチツボスミレの花弁は丸く、側弁基部に毛はありません。 ☆ニオイタチツボスミレの距は、筒型です。 ☆ニオイタチツボスミレ(匂立坪菫)の名は、花に芳香があることに由来します。 ☆ニオイタチツボスミレの花言葉は、「つつましい幸福」です。 ☆スミレ類の記事作成にあたっては、次の資料を参考にしました。 (1)『増補改訂日本のスミレ』(写真・解説/いがりまさし、山と渓谷社、2004年) (2)『スミレハンドブック』(山田隆彦著、文一総合出版、2010年) (3)『高尾山全植物 草・木・シダ1500種』(山田隆彦著、文一総合出版、2018年)

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