クリスマスローズの花。花びらのように見えるのは萼片で、本来の花びらが退化した小さな筒状の蜜腺が雄しべの外側に並んでいるというので調べてみま…
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2014.03.05
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全13件 (13件中 1-10件目) 山野草と野鳥たち
カテゴリ:山野草と野鳥たち
◎明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
☆「しろうと自然科学者の自然観察日記」は、2012年2月28日「日本水仙が見ごろです。」でスタートしました。そのウォーキングコース(玉川上水)の日本水仙の花は、12月初めから咲き始めていましたが、昨年末にはしだいに増えてきました。(2014年12月30日撮影)。 ![]() ☆日本水仙の花は、2月末まで3か月間にわたって咲き続けます。(2014年12月30日撮影)。 ![]() ☆これから冬の間は、随時「自然観察の振返り」を掲載していきます。テーマは、名前の由来です。 ☆同じ「カラス」の名がつくカラス、カラスウリ、カラスノエンドウ、カラスノゴマ、カラスビシャク。由来は、それぞれ違うようです。 ◎カラス(烏、鴉)―黒くて目がどこにあるかわからないので「鳥」の字を一画省略した ☆ウォーキングコースの畑の大木に、鳥の巣のようなものを見つけました。カメラで見ると、巣の中にカラスがいます。カラスの繁殖期は3月から7月頃で、3月頃から巣作りを始めるそうです。繁殖期の4月から6月頃には、巣にいる卵や雛を守ろうとするために、人への攻撃が多くなるそうなので、注意する必要があるようです。(2014年3月12日撮影)。 ![]() ☆巣から飛んでいき、電線に止まっているカラスです。これは、嘴が細く上嘴が曲がっていないようなので、ハシボソガラスでしょうか。カラス(烏、鴉)の名は、「カーカー」という鳴き声が不吉を連想させ「気をからす」「邪気をからす」ような行動をしていることに由来する説、色が黒いので「黒し(クロシ)」が転化したという説、「カーカー」という鳴き声にウグイスなど鳥を意味する接尾語「ス」がついたという説などがあるそうです。なお、漢字の「烏」は、黒くて目がどこにあるかわからないので「鳥」の字を一画省略したと言われているそうです。(2014年3月12日撮影)。 ![]() ◎カラスウリ(烏瓜)―カラシュウリ(唐朱瓜)から転訛した「カラス」の名? ☆ウォーキングコースで、初めてカラスウリの赤い実を見つけました。カラスウリは、本州・四国・九州に自生するウリ科カラスウリ属の多年草です。草木に絡みついて成長していきます。(2014年10月31日撮影)。 ![]() ☆カラスウリ(烏瓜)の名の由来は、カラスが実を食べるからという説や、赤い実はカラスが食べ残したように見えるからなどがありましたが、カラスは食べないようです。納得できずに昨年調べたところ、カラスウリはカラシュウリ(唐朱瓜)から転訛したもので、カラスウリの赤い実が中国から伝わった朱墨の原料の辰砂(しんしゃ、硫化水銀の赤い鉱物)の卵型の大きさのものに似ていることから名づけられたという説がありました。これは説得力があると感じました。(2014年10月31日撮影)。 ![]() ◎カラスノエンドウ(烏野豌豆)―マメが熟すと黒くなるので「カラス」の名 ☆カラスノエンドウは、毎年4月中旬頃に一斉に咲きだしますが、2014年は3月下旬から見かけました。カラスノエンドウは、原産地はオリエントから地中海で、本州から沖縄に分布し、空き地・畑・道端など、いたるところに生えるマメ科ソラマメ属の越年草です。(2014年3月23日撮影)。 ![]() ☆カラスノエンドウ(烏野豌豆)の名は、マメが熟すと黒くなるので「カラス」の名がつきました。「野豌豆」は中国での名称だそうです。(2014年5月28日撮影)。 ![]() ◎カラスノゴマ(烏の胡麻)―食用として利用されないので「カラス」の名 ☆ウォーキングで見つけたカラスノゴマの花。カラスノゴマは、関東以西の畑や道ばたに自生するアオイ科カラスノゴマ属の1年草です。(2013年10月4日撮影)。 ![]() ☆カラスノゴマ(烏の胡麻)の名は、種子が小さいのでゴマに見立て、食用として人に利用されることがないので、「カラス」の名が付けられたそうです。実を手に取ると、果皮が3つに裂けて種子が出てきました。これが正真正銘の「カラスノゴマ」です。(2014年10月31日撮影)。 ![]() ◎カラスビシャク―花(仏炎苞)を柄杓に見立て人が使うには小さいので「カラス」の名 ☆道端に数本のカラスビシャクを見つけました。一昨年初めて出合い、名前を知りました。カラスビシャクは、日本全土の道端や畑に自生するサトイモ科ハンゲ属の多年草です。(2013年4月28日撮影)。 ![]() ☆カラスビシャク(烏柄杓)の名は、花(仏炎苞)を柄杓に見立て、人が使うには小さいので「カラス」の名を付けたことに由来するそうです。(2014年5月1日撮影)。 ![]()
2013.05.28
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カテゴリ:山野草と野鳥たち
☆ウォーキングコース(玉川上水)で、カルガモの親子が移動していくのを見つけました。
![]() ☆上流に向かうのを追いかけてみると、右上に雛1羽、左下に雛1羽、親鳥の横に雛8羽、合計で雛は10羽です。今年最初に見つけたカルガモの親子は雛9羽、2番目は雛6羽、今回は雛10羽。昨年は、最も多いもので雛5羽でしたので、今年のカルガモは子だくさんのようです。 ![]() ☆ウォーキングコースでキショウブを見かけるようになりました。 ![]() ☆キショウブは、西アジアからヨーロッパ原産で、明治頃から栽培されていたものが日本全国の水辺や湿地に野生化したアヤメ科アヤメ属の帰化植物です。 ![]() ☆キショウブの名は、葉が菖蒲(ショウブ)に似ており、黄色い花を付けることから。 ![]() ☆ウォーキングコースの道端や芝生の中に、ニワゼキショウが咲いています。 ![]() ☆団地内の芝生の中で咲いているニワゼキショウ。ニワゼキショウは、アヤメ科ニワゼキショウ属の1年草で、日当たりの良い道端や芝生の中に生える北アメリカ原産の帰化植物です。花は、赤紫と白です。 ![]() ☆ニワゼキショウ(庭石菖)の名は、葉がサトイモ科のセキショウに似ているので、庭に咲くセキショウから。 ![]() ☆ニワゼキショウは、団地内の芝生のいたるところで見かけるようになりました。気候条件が合うと、帰化植物はどんどん広がっていくようです。
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2013.05.28 05:14:29
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2012.10.15
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☆ウォーキングコース(玉川上水)は、10日ぶりです。かなり様子が変わっていましたが、まとめて紹介できませんので、順次紹介していきます。
☆玉川上水の水量が増え流れも深く早くなっているので、カルガモは岸に上がって休憩中のようです。ウォーキングコース(玉川上水)には、冬には渡り鳥のカルガモがたくさんやってきますが、一年中留まっている留鳥のカルガモがいます。 ![]() ☆チカラシバが成長して、ウォーキングコースの原っぱをおおいつくしています。 ![]() ☆チカラシバも「ひっつき虫」なのですが、近づいてもよくわかりませんでした。 ![]() ☆ハエドクソウを見つけました。ハエドクソウは、日本全土の林の下などに生えるハエドクソウ科ハエドクソウ属の多年草です。ハエドクソウ(蠅毒草)の名は、根のしぼり汁でハエ取り紙を作ったことに由来するそうです。 ![]() ☆ハエドクソウの実は、小さな鉤が付いている「ひっつき虫」になります。実の形はイノコズチによく似ています。 ![]() ☆10月2日の日記「ひっつき虫特集」でヒナタイノコズチの実として紹介したのは、上のハエドクソウの実でした。10月2日の日記を訂正しました。 ☆これがヒナタイノコズチの実です。 ![]() ☆ウォーキングコースで最後のヒガンバナでしょう。 ![]() ☆ほとんど全てと言っていいくらい花は終わっていましたが、遅咲きのものが何株かありました。 ![]() ☆道端に咲くヒメツルソバです。小さい金平糖のような花です。野草図鑑では名前はわかりませんでしたが、『日本帰化植物写真図鑑』で見つけました。今年は、この『日本帰化植物写真図鑑』に何度も助けられました。 ![]() ☆ヒメツルソバは、ヒマラヤ地方の原産で、明治時代にロックガーデン用に導入されたタデ科イヌタデ属の多年草です。種や株分けなどで増えるので、野生化して増えているようです。 ![]() ☆ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)の名は、小さく蔓性で、花が蕎麦に似ていることから。花は、5月から秋までですが、真夏は途絶えるので、年に2回咲いている印象です。 ☆明日も(明後日も?)、引き続き10日ぶりのウォーキングコース(玉川上水)の紹介です。
2012.07.27
カテゴリ:山野草と野鳥たち
☆また別の場所で、カルガモの親子を見つけました。雛を1羽見かけたので、探してみると。
![]() ☆流れに沿って動きが速く、日陰で、しかもコンパクトデジタルカメラ。シャッタースピードが対応できませんが、記憶にとどめておくため掲載します。 ☆親ガモ1羽、子ガモ5羽。左側の雛1羽の頭と右側の親ガモの頭は確認できますが、その間に間違いなく雛が4羽います。 ![]() ☆ウォーキングコースで、季節外れの花、ヤマブキとシランが咲いていました。 ☆ヤマブキは、4月12日の日記で紹介しました。3カ月半前でした。ヤマブキの花は小ぶりですが、結構あちこちで見かけます。 ![]() ☆シランは、5月19日の日記で紹介しました。2カ月前です。少し前に、庭でも、1輪遅咲きで咲きました。 ![]() ☆アキノタムラソウは、7月21日に咲き始めたと紹介しましたが、今は盛りです。 ![]() ☆花を撮影してみましたが、茎にも花にも、たくさんの細い毛があります。花の中から2本先端が黒っぽく見えるのは、雄しべです。 ![]() ☆夏真っ盛り、昨夜は熱帯夜でした。ウォーキングコースの山野草の花も少なくなってきましたが、暑さにめげず自然観察を続けていきます。 ☆明日でブログ開設(2月28日)して5カ月です。ウォーキングのない日は番外編ですが、よろしくお願いします。
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2012.07.27 02:07:15
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2012.06.06
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☆カルガモの親子(続報)。
☆5月27日の日記で紹介したカルガモのつがいと雛3羽ですが、雛は順調に成長しています。産毛のようだった毛もしっかりしたものになり、羽もしだいに伸びてきています。 ![]() ☆雛3羽が遊んでいるのを、親鳥がしっかりと見守っています。 ![]() ☆八重咲きドクダミ(続報) ☆6月1日の日記で紹介した八重咲きドクダミは、たくさんの花が咲き、花の形も「八重咲き」らしくなりました。 ![]() ![]()
2012.05.27
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☆カルガモのつがいと雛3羽を見かけました。
☆カルガモのつがいと雛3羽を見かけました。雛の動きが活発で、泳ぐのが速いので、親子が揃うまでカメラを構えて待ち続けました。 ![]() ☆何とか、母鴨(父鴨?)と3羽の雛が揃ってくれました。 ![]() ☆手前の雛が、小さな足で水かきしているのが見えます。雛の羽は、体長の4分の1位です。小さい羽がわかりますか? ![]() ☆雛は、器用に水に潜ったり出たりしています。背中の毛に水滴が付いています。体全体は、親鳥のような羽ではなく毛でおおわれています。羽が小さいのがわかると思います。 ![]() ☆1羽は、単独行動で餌を食べに行き、戻ってきました。 ![]() ☆3月1日の日記に書きましたが、カルガモはカモ科マガモ属の鳥です。「軽鴨」の名は、「軽の池」(奈良県橿原市大軽周辺とする説もあり)で夏季も含めて見られたカモであったことに由来するそうです。マガモなど他の鴨のオスが目立つ羽色をしているのに、カルガモだけは雌雄同色で、外見では見分けがつきません。 ☆ムラサキツユクサ。雄しべの毛の細胞を撮影する方法。 ☆5月23日の日記で、ムラサキツユクサの雄しべの毛の細胞が見えているのを紹介しました。 ☆「凄いなぁ~! ここまで撮れるなんて素敵ですよ!」なんて素敵なコメントをいただきました。ありがとうございます。 ☆コンパクトカメラのオートフォーカスで撮ったので、そんなに難しいことではないのではないかと思い、再挑戦しましたが、細胞の列がはっきり見えます。 ![]() ☆太陽光線が当たっている方が、細胞が光って良く見えるようです。 ![]() ☆別の場所、日陰で撮影しましたが、やはり、細胞の列が見えます。真ん中の雄しべから左右に毛が出ているのが、よくわかります。 ![]() ☆やはり、太陽光線が当たっている方が細胞は良く見えるようです。 ![]() ☆日陰で撮影すると、左側に細胞は見えることは見えますが、いまいち鮮明ではありません。 ![]() ☆「C」社の2009年発売コンパクトデジタルカメラ。マクロモード、オートフォーカスでピントを合わせ、その後、シャッター半押しのまま雄しべの毛にピントが合うようにカメラ位置を前後に微調整して、シャッターを押します。掲載した5枚は、それで撮影したものです。 ☆なお、使ったことはありませんが、コンパクトデジタルカメラには、「デジタルマクロ機能」があります。この場合、マクロで拡大して撮影できますので、ピント合わせはもっと簡単かも知れません。
2012.04.08
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☆ウォーキング途中で、セグロセキレイを見かけました。ハクセキレイは何度も見かけていますが、セグロセキレイは初めてです。歩き回るのを追いかけて、撮れた写真はこの程度でした。
☆昨日、キセキレイを見かけたのですが、動きが早く撮り逃して(鳥?逃がして)、悔しい思いをしたばかりでしたので、執念の4枚です。 ![]() ![]() ![]() ![]() セグロセキレイ(背黒鶺鴒) 1.セキレイ科セキレイ属セグロセキレイ。 2.和名の「背黒鶺鴒」は、頭から胸、背が黒い「鶺鴒」。「鶺鴒」の由来はわからなかった。※ハクセキレイ(3月22日)参照。 3.北海道・本州、四国・九州で見られる留鳥。 ☆4枚の写真は、実画像のサイズを縦横各20%に縮小したものを、さらにトリミングしたものです。 ☆ムクドリを電線と屋根の上にみかけたので、何とか、ムクドリの比較的鮮明な写真を撮ることができました。 ![]() ![]() ※上の1枚は実画像、下の2枚の写真は、実画像のサイズを縦横各6.5%に縮小したものです。 ☆ムクドリについては、4月4日の日記を参照してください。 ☆野草では、新たに、クサノオウ、スズメノヤリを見かけました。 ☆クサノオウは、奥多摩では、5月初めに、あちこちで見かける野草です。ウォーキングコースでは、この1カ所だけですが、毎年咲いています。 ![]() ![]() クサノオウ 1.ケシ科クサノオウ属クサノオウ。 2.和名「クサノオウ」は、3つの命名由来説があるとのこと。(1)植物体を傷つけると黄色の乳液を流すので、草の黄。(2)皮膚疾患に有効な薬草という意味で、瘡(くさ)の王。(3)皮膚疾患以外にも鎮痛剤として内臓病に用いられたことから、薬草の王様という意味で草の王。(2)が多く紹介される。 3.北海道から九州まで分布。野原や林縁に自生する。 ☆スズメノヤリは、団地周辺から団地内まで、いたるところに咲いています。 ![]() ![]() スズメノヤリ(雀の槍) 1.イグサ科スズメノヤリ属スズメノヤリ。 2.和名の「雀の槍」は、多数の花が集まった頭花が江戸時代の大名行列の毛槍に似ていることに由来する。「雀」は、小さい植物によく付けられる名前。 3.日本全土、日当たりの良い野原などに自生する。 ☆キランソウは、咲き始めよりも、1株の花の数が増えてきています。 ![]() ![]() ☆キランソウについては、4月1日の日記を参照してください。 ☆クサノオウ、スズメノヤリ、キランソウの写真は、実画像のサイズを縦横各6.5%に縮小したものです。
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2012.04.08 13:18:24
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2012.04.04
カテゴリ:山野草と野鳥たち
☆いつも見かけるムクドリですが、今日も見かけたので、広場で歩き回っているのと電線に止まっているのを撮影してみました。また、下の柿を食べようとしているのは、2008年1月12日に撮影したものです。この4枚の写真は、ペイントで縮小・トリミングしたものです。
![]() ![]() ![]() ![]() ムクドリ(椋鳥) 1.ムクドリ科ムクドリ属ムクドリ。 2.和名の「椋鳥」は、椋木(ムクノキ)の実を食べることに由来する。 3.東南アジアに分布し、日本ではほぼ全土で留鳥。ただし、寒地では冬期間は南下する。椋木の実だけでなく、雑食性。実際、庭先の柿の実を食べにくる。もともとは、農作物に害を及ぼす虫を食べる益鳥だったが、都市部で夕暮れ時に電線や街路樹などに大群で集まり騒がしく鳴き声をたてて、鳴き声による騒音や糞害が問題になっている。 ☆4月1日から掲載している他の写真(次のカタクリも含む)は、全て楽天写真館から楽天ブログに投稿したものです。表示されているものは、元データの3~8%程度の画像ですが、クリックすると、1~5MBの鮮明な元の画像が表示されます。 ☆昨日の暴風雨で心配でしたが、雑木林のカタクリは、満開になりました。それぞれの花も、清楚で魅力あふれるものでしたが、この一斉に開花した光景(2枚目の写真)は、感動ものでした。
2012.04.01
カテゴリ:山野草と野鳥たち
☆4月になりました。会社員の時は、新年度スタートの日として、心新たにしたものでした。
☆この4月を待っていたかのように、山野草が次々と咲き始めました。 ☆3月中旬に東伊豆で見かけたタチツボスミレが、日当たりの良いところから咲き始めました。大群落は、まだ咲いていませんでした。 ※再録※タチツボスミレ(立坪菫) 1.スミレ科スミレ属タチツボスミレ。 2.和名の「立坪菫」は、身近な道端や庭(坪)で見られることと、茎が立ち上がってくることに由来する。「スミレ」は、『牧野新日本植物図鑑』(牧野富太郎、北隆館)によると、「墨入れ」に由来するとのこと。花の形が、大工さんが使う墨入れ(糸に墨をつけて材木に直線を引くもの)に似ていて、それがなまってスミレになったというもの。これに対して、『植物名の由来』(中村博、東京書籍)によると、「墨入角(すみいれかく)」に由来するとのこと。古代の武者が持ち運んだ旗印(指物)で、墨取紙という正方形の紙を折り紙のようにたたんで作った紙細工がスミレ(菫)花の形に似ていることからスミレになったというもの。 3.日本を代表するスミレで、北海道から沖縄まで日本全土に分布する。 ☆歩道わきのコンクリートの隙間から、ヒメスミレが成長して、花を咲かせています。植物の生命力を感じます。スミレと同じく濃紫色ですが、全体に小さく、距の部分の色が薄いことや葉の形、茎や葉にノジスミレのような毛も見られないので、ヒメスミレと思われます。 ヒメスミレ(姫菫) 1.スミレ科スミレ属スミレ。 2.和名の「姫菫」は、小さい菫。「菫」は上記タチツボスミレ参照。 3.本州、四国、九州に分布する。 ☆ミミガタテンナンショウは、毎年同じ場所で咲いています。 ミミガタテンナンショウ(耳型天南星) 1.サトイモ科テンナンショウ属ミミガタテンナンショウ。 2.和名の「耳型天南星」は、仏炎苞の口辺部が耳朶(みみたぶ)のように張り出していることと、「天南星」は中国で夜空に広がる星のことで葉が広がる形に由来する。 3.岩手県・宮城県の太平洋沿岸、関東地方と山梨県の低山地、四国に分布。 同じテンナンショウ属に仏炎苞が緑色のマムシグサがあるが、どちらも、蝮(マムシ)の鎌首のような形で、蝮でも出そうなやぶの中で生えている。 ☆キランソウは、団地の芝生の中で花開いています。よく見ないと見逃してしまいます。青紫の花は、シソ科独特の形です。 キランソウ(金瘡小草、金襴草) 1.シソ科キランソウ属キランソウ。 2.和名の「金瘡小草」は、「金瘡」は切り傷のことで、切り傷に生葉汁を塗ると効果がある小さな草から。「金襴草」は、草むらに咲き広がる様子が織物の「金襴」の切れ端のように見えることからとのこと。「キランソウ」は、「キ」は紫を表す古語で「ラン」は藍色のことで、花の色に由来する。 3.本州、四国、九州に分布する。別名「ジゴクノカマノフタ」は、葉が地面に平らに蓋をしているように生えているからという説、春の彼岸(地獄の釜が開く)頃に花が咲くからという説がある。 ☆オオアラセイトウは、今が満開の時期でしょうか。オオアラセイトウについては、3月23日の日記を参照してください。 ☆ヒヨドリが、近所のブロッコリー畑に20~30羽来て、収穫時期の野菜を餌にしています。ヒヨドリについては、3月7日の日記を参照してください。
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2012.04.02 05:18:12
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2012.03.11
カテゴリ:山野草と野鳥たち
コサギは、ほとんど毎日、同じところにいます。同じところを餌場にして、小魚でもとっているのでしょうか。近くを飛び回ったり、水の中を歩き回ったりしています。
![]() タネツケバナが、一斉に咲き始めました。花の後、熟した実がはじけて種を飛ばして広がっていきます。 ![]() ![]() ![]() 上から見た葉の形です。 ![]() タネツケバナ(種漬花) 1.アブラナ科タネツケバナ属タネツケバナ。 2.和名の「種漬花」は、苗代をつくる直前の、稲の種籾を芽だしのために水に漬からせる時期に盛んに開花することに由来する。 3.日本全国に分布し、水田の畦や湿地などから、道端まで普通に生える ミツバは、ウォーキング道路沿いに何カ所か生えています。暖かくなり、新しい葉が伸びてきたのでしょうか。葉が生き生きとしており、黄緑色が鮮やかです。 ![]() ![]() ミツバ(三つ葉) 1.セリ科ミツバ属ミツバ。 2.和名の「三つ葉」は、文字通り葉が三つに分かれていることに由来する。 3.日本原産の種で、学名はCryptotaenia japonica、英名はJapanese honeywort。本州・四国・九州の林の日陰に自生する。緑黄色野菜として栽培され、栽培・収穫方法によって、根みつば・切みつば・糸みつばの3種類があるが、今ではハウスで水耕栽培される糸みつばが圧倒的に多い。 ウォーキングの帰路、団地に入ると、林の中がノビルでいっぱいです。 ![]()
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2012.03.19 01:02:02
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