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「小悪魔はなぜモテる?!」(原題: Easy A)は、2010年公開のアメリカの青春コメディ映画です。ナサニエル・ホーソーンの「緋文字」をモチーフに、ウィル・グラック監督、バート・V・ロイヤル脚本、エマ・ストーンら出演で、ちょっとしたウソからふしだらな噂を広められた女子高生が、それを逆手にとって小悪魔を演じ通す姿を面白おかしく描いています。コメディで頭角を現した女優エマ・ストーンのブレイクスルーとなった作品で、ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた作品です。
「小悪魔はなぜモテる?!」のDVD(楽天市場) 【スタッフ・キャスト】 監督:ウィル・グラック 脚本:バート・V・ロイヤル 出演:エマ・ストーン(オリーヴ・ペンダーガスト) ペン・バッジリー(トッド) アマンダ・バインズ(マリアンヌ) ダン・バード(ブランドン) トーマス・ヘイデン・チャーチ(グリフィス先生) パトリシア・クラークソン(ローズマリー、オリーブの母) リサ・クドロー(指導カウンセラー、グリフィス先生の妻) マルコム・マクダウェル(ギボンズ校長) アリソン・ミシェルカ(リー) スタンリー・トゥッチ(ディル、オリーブの父) フレッド・アーミセン(ブライアント牧師、マリアンヌの父) ブライス・クライド・ジェンキンズ(チップ、オリーヴの弟) ステイシー・トラヴィス(マリアンヌのママ) ほか 【あらすじ】 カリフォルニア州オーハイ女子高生オリーヴ(エマ・ストーン)は目立たない存在です。ある日、大学生と寝たとつい成り行きでついてしまった嘘に、尾ひれがついた噂があっという間に広まり、一躍注目の的になります。そんな折、いじめられているゲイのブランドン(ダン・バード)に懇願され、ゲイをカモフラージュする為に2人がセックスしたとさらに嘘をつきます。これを機に、親友リー(アリソン・ミシェルカ)にまでアバズレ呼ばわりされますが、オリーヴは開き直って噂のイメージを貫き通すことを決意します。授業で取り上げられていた「緋文字」のヒロインに倣い、姦婦を象徴する赤い「A」の文字をあしらった刺繍を私服の胸に縫い付けて、学校に通います。その後も続々とモテない男子たちから偽装エッチをリクエストされ、現金やクーポン券と引き換えに彼らの願いを叶えていきますが、やがて校内では四面楚歌の状態になってしまいます。優しい家族に支えられ、本当の恋にも目覚め始めたオリーヴは、くだらない噂にけじめをつけて全ての真実を明かそうと、ある行動に出ます・・・。 【レビュー・解説】 今やオスカー級の女優となったエマ・ストーンの、知的で優しくチョイとセクシーで魅力的パフォーマンスをフルに堪能できるハイスクール・ロマンティック・コメディです。 アリゾナ州生まれ育ったエマ・ストーンは、11歳の時に初めて舞台出演、その後、数々の舞台に出演するとともに、即興コメディ劇団にも参加します。15歳の時に高校を中退、女優を志し両親を説得して、母親と共にロサンゼルスに移り、日中にオーディションに受け、夜に家で勉強する生活を送ります。2004年にタレント発掘番組で役を勝ち取り、テレビでのキャリアが始まりますが、出演する番組がパイロットエピソードのみで終わったり、途中でシリーズが打ち切られるなど、なかなか芽が出ずにいました。 2007年に青春コメディ「スーパーバッド 童貞ウォーズ」で映画デビュー、ジョナ・ヒル演じる主人公セスの恋人のジュールズを演じます。この役は脚本に人物描写がほとんどないものでしたが、作品のヒットとともにエマ・ストーンも注目されます。その後も、コメディ映画「ROCKER 40歳のロック☆デビュー」、「キューティ・バニー」、「ゴースト・オブ・ガールフレンズ・パスト」、「ゾンビランド」、「Paper Man」で名だたる俳優と共演するようになり、2010年に主演を務めた本作が、彼女の大きなブレークスルーになります。 本作の原題の「Easy A」の
開き直ったオリーヴは胸に A の文字を縫い付ける 本作の制作が決定する前に脚本を読んだエマ・ストーンは、それまでに読んだどの脚本とも違い、可笑しくて優しい作品と感じます。マネージャーとともに役の取得に向けて動き、ウィル・グラック監督と会って熱意を語り、真っ先にオーディションを受けて役を獲得します。大ヒットとなった本作への彼女の貢献度は大きく、ゆっくりとした話し方が主人公の知性とゴシップへの無頓着さ、そして底に流れる暖かさを醸し出していると高く評価されます。ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされるなど、この作品が彼女の大きなブレイクスルーとなります。 笑顔が好きで笑い上戸というエマ・ストーンは、女優としての頭角をコメディで現しましたが、本作で高い評価を得た後、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズなど、メジャーな作品に出演するようになり、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」(2014年)で名だたる名優を相手にシリアスな役に挑戦、アカデミー助演女優賞にノミネートされます。2015年にはフォーブス誌の「最もギャラの高い世界の女優」の16位(約650万ドル)にランクされるまでになり、「ラ・ラ・ランド」(2016年)では、アカデミー主演女優賞にノミネートされ、受賞を本命視されています。同じく10代半ばで女優を志し、両親を説得して大都市に移り住み、その後とんとん拍子でスター街道を上り詰めたジョニファー・ローレンスと異なり、犬用のお菓子屋さんで働くなど下積みの時代もあったエマ・ストーンですが、この世代を代表する才能に恵まれた女優の一人と見做されており、今後のさらなる活躍が期待されます。 エマ・ストーン(オリーヴ・ペンダーガスト) ペン・バッジリー(トッド) オリーブの幼馴染。中学の時にオリーブに救われ、恩義を感じている。 アマンダ・バインズ(マリアンヌ) 敬虔なクリスチャン。ふしだらな噂が飛び交うオリーブと対立する。アマンダ・バインズは存在感のある女優だが、メンタルを病み、苦労している。 ダン・バード(ブランドン) ゲイを理由にいじめにあい、オリーブに助けを求める。 トーマス・ヘイデン・チャーチ(グリフィス先生) 女子学生の憧れの教師。 パトリシア・クラークソン(ローズマリー、オリーブの母) オリーブの良き理解者。 リサ・クドロー(指導カウンセラー、グリフィス先生の妻) グリフィス先生の妻で、カウンセラー。オリーブの味方になると思いきや・・・。 アリソン・ミシェルカ(リー) オリーブの友人。彼女の追求が面倒になった為、ついた嘘が噂となって広まる。 スタンリー・トゥッチ(ディル、オリーブの父) オリーブの良き理解者。 【撮影地(グーグルマップ)】
モチーフとなったナサニエル・ホーソンの「緋文字」(楽天市場)
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Last updated
2017年02月13日 19時00分03秒
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