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「マッキー」(原題:Eega)は、2012年公開のインドのSFファンタジー&スーパーヒーロー・コメディ映画です。S・S・ラージャマウリ監督・脚本、スディープ、ナーニ、サマンサ・ルス・プラブら出演で、悪辣な金持ちの恋敵に殺された主人公がハエに転生し、復讐、恋人を恋敵から守ろうとする姿を描いています。テルグ語、タミル語で製作され、2012年に最も高い興行成績を収めたテルグ語映画の一つとなりました。
「マッキー」のDVD(楽天市場) 【スタッフ・キャスト】 監督:S.S.ラージャマウリ 脚本:S.S.ラージャマウリ 原案:K.V.ヴィジャエーンドラ・プラサード ジャナルダン・マハリシ(テルグ語) クレイジー・モハン(タミル語) 出演:スディープ(スディープ) ナーニ(ジャニ) サマンサ・ルス・プラブ(ビンドゥ) アディシャ(スディープのビジネスパートナー) タグボース・ラメシュ(チーフ) サンタナム(ポトゥ・ゴヴィダン) チャンドラ・セカール(タントラ) ノエル・ショーン(ナーニの友人) スリニヴァサ・レディ(スディープの秘書) シヴァンナラヤナ・ナリペディ(僧侶) デヴァダリシニ(ビンドゥの義姉) ハムサ・ナンディニ(カラ、カメオ出演) クレイジー・モハン(医師、カメオ出演) ほか 【あらすじ】
【レビュー・解説】 金持ちの恋敵に殺された貧しい主人公がハエに生まれ変わって復讐、恋人を悪辣な恋敵から守るという、大人も子供も楽しめる、インド映画ならではのユニークなSFファンタジー&スーパーヒーロー・コメディです。 インドらしさが爆発するベッドタイム・コメディ インドらしさが爆発するコメディ映画です。冒頭、寝る前にお話をねだる親子の会話がナレーションで入りますが、S.S.ラージャマウリ監督が父親から聞いた話を基に、1990年代から構想を練り上げ、お伽噺に仕立てたものです。 ずっと潜在意識の中にあったものです。父は有名な作家(K.V.ヴィジャエーンドラ・プラサード)ですが、彼は話の宝庫だったんです。彼は私に、悪者に殺されてハエに生まれ変わる少年の話をしてくれました。私は「マッキー」をお伽噺にしたかったのです。(S.S.ラージャマウリ監督) 類似の作品としては、
ハエの視覚効果に苦労 ストーリー展開上、本作ではハエに感情移入してもらう必要がありますが、ハエは基本的に嫌われ者で、拡大された映像も決して気持の良いものではありません。ピクサーのルクソーJr.にインスピレーションを得たラージャマウリ監督は、ハエの顔の80%を占める目で豊かに感情表現できると考えていましたが、当初のVFXの出来は決して満足できるものではありませんでした。そこで彼は細部を調整しながらキャラクターを作ることにし、撮影チームは冷蔵庫に保管した気絶した瓶詰めのハエを撮影、ラージャマウリ監督はハエの顔にメイクを施し、スクリーンに魅力的に映るようにしました。ボディ・ランゲージも取り入れ、アニメーション・チームが2か月かけてハエの映像を製作、インドでは出来ない一部の特殊効果は、海外のスタッフを雇って製作しています。苦労の甲斐あって、マッキーのヴィジュアルは十分に親近感を覚えるものに仕上がっています。視覚効果だけで7,000万ルピーの費用をかけた本作は、CGIキャラクターを90分も登場させる初のインド映画となりました。 ピンドゥが作ったプロテクターを装着するマッキー インドには数多くの言語圏、文化圏があり、映画も
ヒンディー語:2億5,800万人 ベンガル語:8,250万人 テルグ語:7,380万人 (ドラヴィダ語族) マラーティー語:7,170万人 タミル語:6,070万人 (ドラヴィダ語族) ・・・ といった規模です。俗に言う「ボリウッド」は、インド映画の中でも、北インドのヒンディー語映画を刺します。S.S.ラージャマウリはテルグ語映画の監督で、これまでの彼の作品が他の監督によってヒンディー映画にリメイクされたことがありますが、言語のみならず、文化も違うので、最初から双方を意識して制作しなければ、違和感が出るとラージャマウリ監督は言います。2012年に最も高い興行成績を収めたテルグ語映画となった本作はヒンディ語に吹き替えられましたが、北インドでの興行成績はさして伸びませんでした。しかし、本作を機にヒンディ語映画界にその実力を認められたラージャマウリは、次の作品から、ヒンディ語とテルグ語で、言語・文化によらない、普遍的な映画を作ることを決意しました。そうして出来た作品が、最近、話題となっている「バーフバリ 伝説誕生」(2015年)、「バーフバリ 王の凱旋」(2017年)です。 スディープ(スディープ) スディープ(1973年〜)は、インドの俳優、テレビ・プレゼンター。カンナダ語映画を中心にヒンドゥー語映画、テルグ語映画、タミル語映画で活動。本作の悪役ぶりと、見えないハエを相手した演技が、国際的に高く評価された。ラージャマウリ監督の「バーフバリ 伝説誕生」にも出演している。 ナーニ(ジャニ) ナーニ(1984年〜)は、テルグ語映画で知られるインドの俳優、プロデューサー、メディア・パーソナリティ。 サマンサ・ルス・プラブ(ビンドゥ) サマンサ・ルス・プラブ(1987年〜)は、インドの女優、モデル。テルグ語映画とタミル語映画でキャリアを積み、南インド映画のトップ女優の地位を確保している。 【動画クリップ(YouTube)】
【関連作品】 S・S・ラージャマウリ監督・脚本作品のDVD(楽天市場) 「バーフバリ 伝説誕生」(2015年) 「バーフバリ2 王の凱旋」(2017年) おすすめインド映画のDVD(楽天市場) 「その名にちなんで」(2006年) 「きっと、うまくいく」(2009年) 「マダム・イン・ニューヨーク」(2010年) 「マイネーム・イズ・ハーン」(2010年) 「神様がくれた娘」(2011年) 「スタンリーのお弁当箱」(2011年) 「バルフィ!人生に唄えば」(2012年) 「命ある限り」(2012年) 「めぐり逢わせのお弁当」(2013年) 「PK ピーケイ」(2014年) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年03月12日 05時00分03秒
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