心の質疑応答集 
今でも、こちらのページを見て、このサイトに来て下さる方がいらっしゃるようです。
たまに、今でも苦しんでおられる方からメールを頂くことがあります。
返せる限りは返しているのですが、育児にかまけてメールに気付かずに居る事もあったりして、申し訳なく思います。

一人目の子供を妊娠した時、今思えば、かなり酷いうつ状態に再びなりました。
断薬した反動もあったのだろうと、今になれば思います。
かなりその時も辛かった。
あまりに辛くて、二人目の子供をためらう程に。
うつ病は寛解しても、再発の恐れがあり、またああなるんじゃないかと怖い事が正直自分もあります。
でもね、今、私は、生きていて良かったと思ってます。

あの頃の苦しさ、今でもたまに一気に胸に戻ってくることがあるんですよ。
きっかけは様々。
暗い海を見た時。
自分が一番苦しい時を過ごした場所が、テレビで写った時。
夕暮れの青い時間帯。
苦しかった時に聞いてた音楽がかかった時。
本当にきっかけは様々で、一気にぶわーっと胸にきて、暗く、痛く、苦しくなるんです。
あの時に死にたかった気持ちとか、重たくて動けない歯がゆさとか、辛くてたまらなくて涙が出て止まらない感じとか。
でも、今の自分がちゃんとそれを受け止めつつ、流されずにいる事に安心もします。
あれほど苦しかった時を乗り越えてこられて良かった、死ななくて良かったと思えます。

今、苦しい時に居る方。
暗いトンネルの中で、出口が全然見えない。
死んだ方が楽になれるんじゃないか。
生きていても仕方ない。
そう思っておられる方。
苦しいと思います。
辛いと思います。
でも、必ず出口はあります。
今は見えなくても、必ず。
いつまでも夜ではありません。
必ず朝が来ます。
長い長い夜の後の朝焼けは、必ず見られます。
どうか、死を選ばないで。
苦しければ、薬を飲んで、ゆっくり横になって。
眠れないのも苦しいですよね。
またその間にどんどん考えてしまうし。
でも、薬に頼っていい。
今は休んで。
あなたが生きている事で、未来のあなたが出来る事が必ずあります。
今は何も出来なくていい。
本当にこの闇は終わるのか、そう思えると思います。
断言します。
終わります。
きちんと休んで、薬を飲んで、寝る。
風邪だって、滝に打たれてたら、治るものも治りません。
医者にかかって薬を飲んで、温かくして、きちんと休む。
目に見えないから厄介だけど、治りますから。

あの時、私が死んでたら、今の私はありませんでした。
目の前に子供がいて、眠ってます。
ほっぺはポヤポヤぷにぷにで、膨らみすぎで布団にぽよんとたれてる感じ。
そういう風景も、見られませんでした。
苦しかった時期があるからなのか、今の日常の些細な事が、ものすごくありがたく、幸せに思えたりします。
自分の目の前で、旦那が子供と遊んであげている風景。
海水浴で海で遊んでいて、海を眺めた時。
金木犀の花の香りを嗅ぎながら、子供と手をつないで外を歩く時。
ご飯を皆で食べてる時。
子供が目の前で何か宇宙語で喋りながら笑ってる時。
幸せだなぁとぼんやり思います。
心の隅で、あの死のうかと思って訪れた暗い海や、首を切ろうかと思った窓辺や、病院に通った風景と重ねては、あの時にしなかったから、この風景があるのだと思ったりする事もあります。
嘘みたいだなぁと思ったりもします。
でも、現実。
夢みたいな現実です。

あの時の自分。
苦しくてたまらなかった。
死んだ方が楽になれるんじゃないかと思って、何度もやらかしそうになった。
まあ、実際にODしちゃってドクターストップかかって、強制送還になったんですが。
でも、本当に、本当に、心の底から、今は生きてて良かったと思えます。
やらかした時、やらかしかけた時、死ななくて良かったと。
あの時死んでたら、今の自分はなかったし、目の前の子どももいなかったんですから。
あの頃には、全く予想も想像すら欠片も出来なかった未来が、今は現実です。
そんなもんです。
未来なんて、誰にも分からないんです。
今は苦しくても、生きていたら何があるか分かりません。
生きてさえいたら、何かあるんです。
だから、どんなに苦しくても、時を今で止めないでください。
未来のあなたを無くさないために。
未来なんてないって、私も思ってました。
今が苦しいんだ、これから先なんて無い、自分なんて何も役に立たない、居るだけ無駄だし迷惑だって。
そんなことは無いんですよ。
そう思ったなら、とりあえず動けるまでちゃんと休んでから、まずはボランティアでもしてみてください。
何でもいい。
好きな事でいい。
お花を育てる、掃除、図書、色々ボランティアってあります。
私は本が好きだったので、図書ボランティアをしました。
そこから、また私は始まりました。
そこまでがやはり、長かったですけど。
ボランティアがコンスタントに出来るまで、2年半か3年くらいかかったかな。
悪化と好転を繰り返して、少しずつ少しずつ良くなっていった。
自分が出来る事から始めて、司書になったり、事務仕事も出来るようになったりしました。
そこまでで6年。
私の場合はこれくらいでした。
長かった。
人によって長さは違うと思います。
もっと短い人もいれば、長い人もいると思う。
全ては、まずは生きる事。
そして、休む事から。

今は苦しい時ばかりだという方。
必ず、いつか楽になる、治る日が来ます。
見えないかもしれないけれど、必ずです。
いつか、笑える日が来ます。
何かを綺麗だと思えたり、何かが好きだと思えたなら、そこがあなたの始まりです。
そこから、きっと少しずつ、あなたの楽しいがまた戻ってきます。
今は何を見ても悲しい、辛い、楽しくないと思えるかもしれません。
何を見ても、こうしたら死ねるんじゃないかも思ってしまうかもしれません。
桜の花を見ても、首をつれるんじゃないかとか、海を見ても入ったらとか、色々。
でも、そこだけは堪えてください。
頓服飲んで落ち着いて寝て下さい。
いつか、桜を見たら綺麗だと思えるようになるし、海を見たら色が綺麗だと思えるようになる時が来ます。

長くなりました。
これを見て、何か感じてもらえる事があればなと思います。
幸せは、今、あなたの生きる事だけにかかってます。
今、何も見えなくても、生きてさえいたら、いつか、あなたも必ず、生きていて良かったと思える日が来るはずです。

抜けてきたトンネルを見て、もう戻りたくないと、切実に思います。
ふりかえると、やはり辛い。
死のうと思った自分を消したくなる。
でも、あの頃に死ななかった自分がいて、今の自分があるから、その時の自分を否定出来ません。
周りの人に感謝しています。
生きろと言ってくれた人、死ななくて良かったと泣いてくれた人。

これを読んで、あなたがもしももう少し生きてみようと思ってくれたなら、私は嬉しい。
私はこれを読んでくれたあなたに、生きていて欲しい。
このネットの広い海の中、読んでくれる人がいるかどうかも分からないけれど。
心からそう願います。
どうか、あなたが明日も生きていてくれますように。