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レビー小体型認知症介護日記

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2005.07.05
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カテゴリ:母との思い出
晩御飯を食べ、ベットでテレビを見ながら母と話す。
今日の出来事はほとんど話せないから、昔話になる。
テレビをつけながら話すのは、ニュースを見ながらしゃべっていると、ふと昔を思い出し、わたしの知らないことを話すからである。

昨日あちこちでの集中豪雨を見ていたときである。
「わたしの実家の前の川に飛び込んだ教え子が、流されたことがあったの」
「警察の話だと、一度海へ流された遺体ももう一度川に戻り、そこで見つからないと海に出て、もう見つからないと言ってたの」
「父親に頼んで、商売に使っていた船を、三隻川に縦に並べたの」
「そこから網を錘につけて、川底に投げたの。それに引っ掛てくれないかと思ったの」

夜を徹して母の家族、従業員の作業が続いたそうだ。
明け方母は、学校に行くためその場を離れた。
昼ごろ教え子の父親から遺体発見の連絡があった。
母はすぐに駆けつけた。

母がそばによって、頭をなでようとしたとき、その子が鼻血を出したそうです。
父親が「本当に心配してくれたり、気をかけたりした人が近づくと、鼻血を流す話を聞いたことがあります」
「先生に手をかけた子ですが、本当に心配してもらったことがこの子にわかったのでしょう」

私の住んでいる階下に、脳梗塞のご主人を介護されている少し姉さまの主婦がいます。
いつも花を育て、笑顔でわたしの大好きな人です。

今朝その話をしました。
「本当よ。わたしも伊勢湾台風のとき死んだ弟を探し回ったの」
「あちこち死体だらけで、あきらめようと思ったの」
「家からかなりはなれたところで、ふと見ると鼻血を急に流した遺体があったの」
「それが弟だったの」

生命の神秘を知った日であり、また生命の可能性を知った日です。

まだまだ人類は自分たちの力を知っていません。
いつの日か、母の病気も笑って暮らせる日が来る。
そんな希望を抱いた日でもありました。







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Last updated  2005.07.05 12:17:21
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