カテゴリ:痴ほう情報
認知症特にアルツハイマー病の治療薬に、アリセプトが唯一承認された治療薬です。
これも厳密に言うと痴呆に効く薬ではないのです。 脳の神経細胞で、アセチルコリンという脳神経伝達物質が作られます。 神経細胞が死んでいくと、アセチルコリンの生産が減少していきます。 それで記憶障害が起こると言われています。 アリセプトはそのアセチルコリンを分解する酵素を分解して、アセチルコリンの減少を止めようとするものです。 だから積極的な抗認知症薬ではないのです。 薬でいまのところ、アルツハイマーは治らないということです。 だから非薬物医療が重要になってきます。 音楽療法・軽度の運動・リハビリなどです。 アリセプト以外の治療薬についてテレビ等でも認可されるような報道がなされています。 しかも救世主であるかのように。 わたしも治験で母に投与してもらえないかと主治医に聞いてみた。 主治医の話です。 いま長寿医療センター等で開発が進められている薬は、アリセプトよりも効果が期待できないそうです。 なぜ開発しているかと言うと。 アリセプトの副作用で服用できない人のためだそうです。 アリセプトの副作用は、歩行障害などが知られています。 認知症でアリセプトを飲んでおられる患者さんは、とうぶん新薬はないことになります。 では希望はないのかと言うと二つばかし世界で期待の持てる薬がいま開発中だと言うことです。 でも認可にむけては日本では、かなりの年月がかかるそうです。 だから主治医に言いました。 その薬が治験として使えるなら、母に使ってほしいと。 母が呆ける前に、治験してでも直したいと言っていたことを伝えました。 「わかりました。お母様に間に合うよう努力します」 本当にいい主治医に出会いました。 今の医学でできることは、してもらった気がします。 当分主治医の出番がないのが、いい兆候であるともいえます。 温水プールでの歩行訓練も伝えました。 主治医・作業療法士の先生ともども 「お母さんの顔つきがすごくよくなっています。いまのままの努力を続けましょう」 うれしいお言葉をいただきました。 半年前では考えられなかったことです。 今月の29日で55歳になります。 来年の誕生日もいまのように笑って暮らせる日々でありますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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