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2014年01月31日
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灯油やガソリンの高騰が止まらない。
東北地方や北海道などの寒い地域では、
日中はストーブを消して、上着だけで過ごす家庭が増えている。
光熱費だけで数万円かかってしまうので、
給料や年金では暮らしてゆけない家庭が多いのだ。
なぜこんなに原油価格が上昇しているのか。
脱原発のせいである。
大震災以降、全国の原発が稼働できない状態が続いている。
冷戦が終ったあとのグローバル経済の国際社会は、
産業の浮き沈みが激しいから、どこの国も必死だ。
日本が原油に頼らずにいられないなら、少しでも高く売ろうとする。
足元を見られてしまうのである。
日本は貿易黒字国から赤字国に転落した。
その額は数兆円規模であり、消費税の増税額がすっぽり収まる金額である。

脱原発が人を殺す。
合理的に物事が考えられる人なら、理解できるはずだ。
人類に限らず、ありゆる生物に共通なことは、
食料やエネルギーが個体数を決定するということである。
肉食獣は草食獣の個体数によって制限され、
鹿や兎は草や木の実によって制限される。
巨大隕石の衝突のような大惨事が起きると、生物は絶滅する。
人類もまた然り、江戸時代には人口が三千万人に制限されていた。
戦後の人口増加は、原発による無尽蔵のエネルギーと、
輸出産業がうまく結びついたから起きた。
国が必死になって少子化対策をしてもうまく行かないのは、
生活の基盤である賃金が上がらないからである。
最悪だったのが民主党政権のお坊っちゃんたちで、
エネルギーは少子化と密接に関係しているという生物学の大原則が、
まったく頭に入っていなかった。
エネルギーを無制限に生み出すことのできる文明は、
人口もまた無制限に増加させることが可能だし、
庶民に節約を強要する文明は、少子化が止まらなくなる。
狭い家に住み、食事にも事欠き、ストーブも使えないとなれば、
子供を産んで育てようという気持ちは起きない。
節約と少子化対策を同時にやろうとする政治家は、
飢餓のなかで赤ん坊を産めとわめく頭のイカれた独裁者である。

脱原発が人を殺す。
災害や戦争のようなあからさまな死ではない。
長びく不況や貧乏、寒さとの長期的な戦い、病気や老い、
出生率の低下、仕事がない、年金の受給額が減る、
そうしたじわじわと襲いくる死。
身近にある死、街がすこしずつ衰退する死、
まともな食事ができないつらさ、贅沢な喜びを知らない単調さ、
いつも金の心配ばかりしている気苦労。
それも立派な殺人である。

世の中が複雑になると、馬鹿げた論理でも通用してしまう。
オーム真理教がいい例だ。
しかし哀しいかな、現実は不合理が通るほど甘くはない。
細川さんの選挙公約のように、
脱原発で世の中が豊かになることはないのである。
現代のようにグローバリズムが行き渡った世界、
多国籍企業と多国籍企業が厳しい競争を強いられる世界では、
安価な光熱費や人件費を提供できる国が勝ち組になる。
クリーンエネルギーは金がかかりすぎる。
中東で戦争が起きれば、日本企業は全滅しかねない。
国家は常に最悪の事態を想定して準備を怠ってはならないのだ。
細川さんのように親から莫大な財産を相続した人には、
日中にストーブをつけないで我慢する庶民の苦労はわからない。
結局のところ、我がままお坊っちゃんが書斎で考えた戯言、
戦争ひとつで座礁しかねない現実から乖離した理想、
平和や人権を餌にして票を稼いできた民主党議員の忘想と同じである。





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最終更新日  2014年01月31日 09時22分26秒
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