ヴァイブレータを見た(ネタばれ)
これはすごい!寺島しのぶ、体をはってます。何がすごいって、すごくリアルです。セックスから会話から何からすごく日本人なんです。こんなに、日本人をリアルに描いてる映画も珍しいと思うのですが・・・。食べ吐きが日常になってる独身ルポライターというのが彼女の役柄です。彼女の抱える心の闇や孤独感なんかがまたリアルに伝わってきます。だからこれは寺島しのぶが脱いでるからすごいわけではなく、あんなにもリアルに演じて見せたのがすごいと思うんです。最後は、なんか悲しいなぁ・・と思い、納得できませんでした。じゃぁ、どうすれば良かったのかはわかりません。最後は結局出発点のコンビニに戻って終わり。彼女がコンビニで買い物をしてる間に兄ちゃん戻ってこないのかなって思ったけど、そんなことはありませんでした。二人はそれぞれの生活に戻って、そのそれぞれの生活にお互いは必要なかったってことか。彼女にとってはちょっとした薬で、彼にとっては、ただの体験で記憶の片隅に残る位のことなのか・・?日本人って難しいね。寺島しのぶの演技も感心したけど、相手役の大森南朋という人もすごくいい演技してた。この二人『赤目四十八瀧心中未遂』という映画で共演してるみたい。すごく興味あるけど、とっても暗そうな映画です。なんか見たことある気がするけど、何だったんだろう??