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2007年10月21日
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カテゴリ:小澤征爾
 さて「運命」である。誰もが知ってる、超有名曲だ。「運命がこう扉を叩く」とベートーヴェンが言ったとか、言わないとか。
 どうやら作曲者自身の過酷な人生になぞらえた後世の人の作り話らしいが。

 超有名曲だけに録音数もハンパでない。で、小沢さんももちろん録音してます、3回も。
案外知られてないが、小沢さんはコンサートでベートヴェンを非常に多く取り上げています。
学生の頃に恩師斉藤秀雄から第9以外をほとんど学んでいるし、その後ヨーロッパに渡って、もう一人の恩師カラヤンからも学んだに違いない。

 小澤さんはかつて「小澤征爾NOW」(音楽の友社、94年)のインタビューのなかで、ベートヴェン演奏と斎藤先生についてこう述べている。

「斎藤先生のベートーヴェンはもうすばらしかったですね。これは本当に、例えばホグウッドだとか、ガーディナーとか、ピノック、そういうのとすごく共通していますよ。アーティキュレーションも、粒の弾き方も、フレーズの仕方も、弓の使い方も。
 斎藤先生のほうは芯はロマンティックだと思うけれども、教えるときにはそれを排除した。」


 今回、3種類の「運命」を聞いて感じたのは、ベートーヴェン演奏に対する情熱がハンパでないことだ。その特徴を一言で言えば「余計な身振りや劇的効果を排し、ひたすらあるがままを奏でることに全力を尽くす」ということだろう。

 それは同時に、恩師から授かったベートーヴェン演奏がどこまで世界に通用するのか、試してみたかったのかもしれない。
 こういうのを「浪速節的」と言う人もいるかも知れないけれど、日本人指揮者として欧米のどこの真似でもない、独自のベートヴェン像を築き上げようともがいてきた小澤さんの挑戦状なのだろう。





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最終更新日  2007年10月21日 18時05分21秒
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