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テーマ:インフルエンザ(998)
カテゴリ:病院にて
今年は6週間(だったかな?)早いインフルエンザ注意報がでているそうです。
とはいっても、あまり患者さんはいらっしゃらず、少しひょうし抜けでした… ところが、今日(当直中)にA型インフルエンザの患者さんが2名いらっしゃいました! 今年 初タミフルです(略して『初タミ』です) 今週末あたりの当直は忙しくなりそうな予感が… 当院では、多くのDrがインフルエンザの解熱に小児・成人問わず『アセトアミノフェン』を投与します。 小児の場合、アンヒバ坐薬を使用するのでたいしたことはないのですが(But 小児のタミフルは細粒なので結局 分包…)、 成人の場合、当院ではアセトアミノフェンの細粒しかないので、せっせと粉を分包しないといけません… なので、当直中にインフルエンザ患者さんが多くいらっしゃると1人でアタフタしてしまいます (^^;) 一般的にインフルエンザの際に使用を避ける解熱薬には ・アスピリン等のサリチル酸系薬剤 ・ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン等) ・メフェナム酸(ポンタール等) などがあります。 アスピリン(サリチル酸系薬剤)については15歳未満のインフルエンザや水痘などのウイルス性疾患の解熱に使用した場合 ライ症候群の発症の恐れがあるということで投与しないこと となっています。 また、ジクロフェナクナトリウム・メフェナム酸は、インフルエンザ脳炎・脳症(主に小児)を発症している患者への投与で予後不良例が多いため、投与しないこと となっています。 日本小児科学会では2000年11月に、小児のインフルエンザに伴う発熱に対して使用するのであればより危険の少ないアセトアミノフェンが適切であり、非ステロイド系消炎剤の使用は慎重にすべきである旨の見解を公表しています。 ジクロフェナクナトリウムやメフェナム酸がインフルエンザ発症時の解熱剤として小児への使用が禁止されている理由のひとつとして、これらの薬剤が血管内皮細胞障害を修復する酵素の働きを抑制するため、脳症を発症した場合に重症化することが予想されている点があります。成人ではインフルエンザ脳症を発症する頻度は低いとされていますが、これらの薬剤の作用機序は同じであるため、脳症発症時には同様のリスクを考慮すべきであると考えられてます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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